2011年11月にNFTアーティストXCOPY(エックスコピー)によって2018年に制作されていたNFTが1,330ETH(約7億円)の価格で販売されました。
これまでのNFT総販売額は85億円と圧倒的な販売価格を誇っているXCOPY(エックスコピー)はNFT市場のパイオニアとも呼ばれているほどの人物です。
とはいえXCOPY(エックスコピー)は日本国内において馴染みの少ないアーティストですので、本記事は以下の内容について解説していきます。
- XCOPY(エックスコピー)とは?
- XCOPY(エックスコピー)がリリースしてきたNFTについて
- パイオニアと呼ばれるXCOPY(エックスコピー)が辿ってきたNFT市場
- XCOPY(エックスコピー)のNFTの将来性
本記事を読むことでXCOPY(エックスコピー)のNFTについて理解を深めることができ、今後の投資ライフに役立つ知見を得られます。
最近NFTについて調べ始めた方にも、わかりやすく解説していますのでぜひ最後までご覧ください!
XCOPY(エックスコピー)とは
XCOPY(エックスコピー)とはこれまで9,000点以上のNFT作品、85億円以上の総販売価格を達成しているNFTアーティストです。
あらゆる素性は謎につつまれたままですが、ロンドン在住であることのみ明かされています。
以下、XCOPY(エックスコピー)の公式ページです。
- 公式サイト:https://xcopy.art/
- Twitterアカウント:https://twitter.com/xcopyart
XCOPY(エックスコピー)のTwitterアカウントは19万人ものフォロワーによって支持されています。
世界的に有名なNFTコレクション「CryptoPunks」のTwitterアカウントフォロワーが22万人であることから、XCOPY(エックスコピー)の人気の高さが理解できます。
本名も明かしていないNFTアーティストですが、これまで多くのNFT作品をリリースしてきており、高額な価格での取引に成功しているNFTアーティストの1人であることは間違いありません。
https://t.co/YXZzIxRc7f pic.twitter.com/knxOtKlajJ
— XCOPY 🏴 (@XCOPYART) March 13, 2021
XCOPY(エックスコピー)のNFTとは
NFTアーティストXCOPY(エックスコピー)は、これまで9,000点以上のNFTをリリースし約36,095ETH(約90億円)の総販売額を達成しています。
XCOPY(エックスコピー)の作品は漫画的な造形をもとに死やディストピア、無関心といった世界観を表現しており、点滅するグラフィックはより表現性を際立たせています。
これまでリリースされたNFTのなかで、もっとも高額で取引されたNFTは「All Time High in the City」と呼ばれる作品であり、1,630ETH(2022年5月現在で約4億円)もの価格がつけられました。
XCOPY(エックスコピー)の多くの作品はNFTマーケットプレイスSuperRareでローンチされていますが、Nifty Gatewayにおいても驚異的な高額取引を果たしています。
2022年3月、MAXPAINと呼ばれるNFTコレクションをオークション形式で出品したところ、わずか10分で2,300万ドル(27億円)の取引を成立させました。
ほかにも多くの作品をリリースしており、以下のとおり高額で取引されています。
- Right-click and Save As guy:1,600ETH
- A Coin for the Ferryman:1,330ETH
- Some Asshole:1,300ETH
現在(2022年5月)は世界最大級のNFTマーケットプレイスOpenSeaにおいても、XCOPY(エックスコピー)の作品が購入できます。
最低購入価格は3.15ETHとXCOPY(エックスコピー)の作品としては比較的安い価格で購入が可能です。
買い物として決して安い金額ではありませんが、興味がある方は一度リサーチしてみてはいかがでしょうか。
XCOPY(エックスコピー)が辿ってきたNFT市場
NFTアーティストXCOPY(エックスコピー)が辿ってきたNFT市場について解説していきます。
2021年11月、マーケットプレイスSuperRareで取引されたXCOPY(エックスコピー)のNFT「A Coin for the Ferryman」は、2018年にリリースされた作品でした。
しかし2018年は仮想通貨の時価総額が大暴落した年であり、ビットコイン(BTC)に関しては価格が約200万円から40万円まで暴落。
そんな2018年からNFT元年と呼ばれる2020年までのNFT市場動向を以下にご紹介します。
2018 | 2019 | 2020 | |
アクティブウォレット数 | 110,551 | 112,731 | 222,179 |
NFTを売買したユーザー | 51,801 | 44,644 | 74,529 |
総取引額 | 159,142,527ドル | 62,862,687ドル | 250,846,205ドル |
NFTのデータ分析サイトNonFungibleが公開した調査レポートを参考にしたデータです。
2018年から2019年にかけてNFTプロジェクトへ接続しているアクティブウォレット数は増加しているものの、総取引額は159万ドルから62万ドルとやや減少傾向にあります。
NFTの売買や総取引額が減少した背景には、仮想通貨市場全体の下落相場が関与していると考えられます。
しかし2019年から2020年にかけてはアクティブウォレット数は倍増、総取引額も日本円にして約300億円まで増加しています。
そのうえで2022年5月現在のNFT市場をみてみましょう。
以下は直近30日間におけるNFT取引ランキングトップ3のコレクション名と取引金額です。
- Otherdeed for Otherside:287,240ETH(約700億円)
- Bored Ape Yacht Club:57,213ETH(140億円)
- Azuki:53,753ETH(約130億円)
NFTコレクションOtherdeed for Othersideが30日間かけて達成した取引高は、2020年に1年間かけておこなわれてきた取引高を大きく上回っています。
さらに2022年5月におこわなれたNFT市場全体の取引高は約2兆円にもなります。
今でこそ華々しいNFTのトップアーティストですが、2018年当初は決して簡単な市場ではなかったと理解できます。
XCOPY(エックスコピー)によるNFTの将来性
NFT市場においてXCOPY(エックスコピー)がリリースしているNFTには大きな将来性が期待できます。
理由としては成長するNFT市場においてポジショニングが確立されているからです。
2022年における仮想通貨の時価総額は1.8兆ドルに対してNFTの時価総額は約180億ドル。
NFT市場の時価総額は仮想通貨市場と比較してわずか1%のシェア率に留まっています。
つまり、NFT市場は今後の伸びしろが十分にある市場であることが時価総額をみてみると理解できます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
2021年の8月より急激な取引高の増加をみせたNFT市場。2022年に入り落ち着いた動きで経過しています。とはいえ、仮想通貨市場においては、激増のあとには暴落を繰り返しながら時価総額を伸ばし続けているため、NFT市場において[…]
とはいえ今後の成長が期待できるNFT市場においてXCOPY(エックスコピー)が生存できる確証はもちろんありません。
しかし、これまで認知され続けてきた存在感とTwitterのフォロワー19万人は非常に強力なアドバンテージです。
つまりXCOPY(エックスコピー)が新たにNFTをリリースした際も、Twitterを通して容易に19万人へアナウンスが可能です。
これまで幾度も驚異的な高額取引を実現してきたXCOPY(エックスコピー)ですが、今後の動向とNFTの価格上昇にも期待できそうです。
まとめ
本記事ではNFTアーティストXCOPY(エックスコピー)とNFT市場の動向について解説しました。
本記事の要約
- XCOPY(エックスコピー)は90億円もの取引高を果たしているNFTアーティスト
- XCOPY(エックスコピー)がNFTをリリースした2018年は、NFT市場が非常に小さなマーケットだった
- XCOPY(エックスコピー)の認知度と19万人のフォロワーは今後もNFTの価値を底上げする材料となる可能性が高い
XCOPY(エックスコピー)のNFTはマーケットプレイスOpenSeaにおいて約3ETHから取引が可能となっています。
国内においても徐々にNFTの取引が盛んにおこなわれているなか、海外トップアーティストの作品はさらに価格を伸ばしているようです。
後々後悔しないよう情報収集のうえで判断をおこない、NFTを通してぜひ有益な投資ライフをおくりましょう。