NFTアーティストとして有名なクリエイター5選!日本人で有名なクリエイターは小学生?!

2021年に多くのメディアで有名アーティストがNFTに参入したと大きな話題となりました。

中には何億円という規模の取引があったというニュースもあり、気になっている方は多いのではないでしょうか?

実際はどんなアーティストが参入し、どのくらい大きな取引をしているのでしょうか。

そこで本稿では「NFT市場で活躍している有名なアーティスト5選」を紹介します。

有名なNFTアーティストを詳しく知りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

NFTアーティストとは?

NFTアーティストとは、その名の通りNFT作品を作成して販売するアーティスト(クリエイター)のことです。

実際には明確な定義こそ定まってはいないものの、多くのメディアでは上記の意味で使われています。

アーティストのジャンルは多岐に渡ます。例えば、アートや音楽コンテンツを始めとして、ゲームやトレーディングカードゲーム、不動産など業界やジャンルは様々です。

アーティスト達は自分の得意ジャンルでNFT作品を作成し、それをマーケットプレイスで販売しているのです。

NFTアーティストとして有名なクリエイター5選!

ここからはNFTアーティストとして活躍している5名の有名なアーティスト(クリエイター)をご紹介します。

アーティスト①:3LAU(ブラウ)

まず1人目に紹介するアーティストは「3LAU(ブラウ)」です。

NFTのなかでも音楽の分野で活躍しているアーティストの1人となります。

3LAUのプロフィール

3LAUはアメリカ出身で1991年生まれの男性で、主にラスベガスを拠点として活動するEDMのDJ、そしてプロデューサーです。

2012年からDJの活動に専念し、アルバム「Dance FloorFilth」のリリースや、ヨーロッパ・日本など海外でのツアーの実施など確実な実績を残しています。

また、Tiesto(ティエスト)が実施した“Work Hard, Play Hard”と呼ばれるコンテストで優勝するなど、大きな成果も残しています。

さらに、2016年には慈善活動が目的の、自身の音楽レーベルBlume Recordsを立ち上げました。

Blume Recordsは非営利のレーベルであり、販売・購入されたすべての曲の収益は学校建設といった慈善活動に充てられています。

3LAUの活動

DJやプロデューサーとして活動していた3LAU。2021年からはNFTに関する取り組みを活発化させています。

以下に、3LAUの主な取り組みを紹介します。

活動①:アルバムをNFT化

1つ目の活動は過去のアルバムをNFT化して販売したことです。

2021年2月に販売を行った結果、1,170万ドル(約13億円)もの売上を出し、注目を浴びました。

さらに、過去1年間の十数回のオークションで、合計2,000万ドル以上を獲得しています。

活動②:Royal(ロイヤル)の設立

2つ目の活動はRoyal(ロイヤル)の設立です。

2021年8月には、NFTを活用した音楽プラットフォーム「Royal」を、住宅購入スタートアップ企業のJD Rossと共同で創業しました。
11月には約63億円(5500万ドル)の資金調達に成功しています。

この資金調達にはThe Chainsmokers、Kygo、Disclosureといった世界的なアーティストも投資しており、世間の大きな注目を集めました。

Royalは、アーティストがNFTを作成・販売することの支援や、作品をユーザーが購入できるようにするサービスなどを展開しています。
現在の登録ユーザーは12万人以上に上ります。

また、Royalのプラットフォームを通して、ライブのチケットやバックステージパス、グッズなどの特典を提供したいとも考えているようです。

アーティスト②:MAD DOG JONES

2人目に紹介する有名なアーティストは「MAD DOG JONES」です。

NFTのなかでもアートの分野で活躍しているアーティストの1人となります。

MAD DOG JONESのプロフィール

カナダ出身の男性であるMAD DOG JONESは、2017年にアーティストとしての活動を開始しました。

彼の描く作品はアニメーションの影響を強く受けており、高い描写力を駆使して細密に描くことが大きな特徴です。

たとえば、『もののけ姫』や『AKIRA』、『攻殻機動隊』、『らんま1/2』、『空想科学世界ガリバーボーイ』など日本で生まれたマンガやアニメ作品の影響を受けています。

作品の制作方法としては、まず多数の写真を撮影し、コンピュータ上で遠近を考えながらコラージュするように配置していきます。

さらに自分で描いた人物などを入れ込み、新たな世界観を持ったビジュアルを作り出します。

細かな描写と豊かな色彩のアート作品の作業時間は、1枚につき約60~70時間といわれており、アーティストとしてさらなる活躍が期待されています。

MAD DOG JONESの活動

2021年にMAD DOG JONESは自身の個性を生かした映像作品を作成し、NFT化しました。

イギリスの老舗のオークションハウス「フィリップス」が最初にNFT作品を取り扱ったものが、MAD DOG JONES の「REPLICATOR(レプリケーター)」という映像作品です。

この作品は340万ドル(約3.7億円)で落札され、手数料も含めると販売額は約414万ドル(約4.5億円)になります。

「REPLICATOR」は極めて特殊な性質を持つ映像作品です。ネオンのライトがチカチカとしているオフィスのなかに設置されたコピー機が奇妙に作動しており、独特なサウンドと共に流れる不思議な映像です。

しかし、映像の独特な映像はこれだけにとどまらず、この作品自体が約1年間、新たにNFTを生成し続けるように設計されているのです。

作品を「自己複製する」というロジックが作品自体にプログラミングされており、複製のタイミングや所有権のルール、複製される世代数、さらに一定の回数以上複製されないようにする設定がコード化されているといいます。

新たなバージョンの作品が創作されるために、元の作品と少しずつ違ったディテールを持つようにするアルゴリズムも組み込まれています。
生成される作品は最終的に75~300になると予測されているようです。

アーティスト③:マイク・シノダ

3人目に紹介するアーティストは「マイク・シノダ」です。

NFTのなかでも音楽の分野で活躍しているアーティストの1人となります。

マイク・シノダのプロフィール

マイク・シノダはアメリカの有名ロックバンド「リンキン・パーク」のボーカリスト、ギタリスト、キーボーディストです。

音楽以外の分野にも才覚を発揮しており、グループのアルバムアートワークやバンドの商品、ウェブデザイン、舞台でのプロダクションアートなどを手掛けてきました。

リンキン・パークは21世紀で最も売れたとされている音楽バンドであり、全世界累計セールスは1億枚以上を記録しています。

近年では、グループとしての活動を縮小させており、マイク・シノダ個人での活動が多い傾向です。たとえば、2018年には音楽フェスティバルへの出演を個人として果たしています。

マイク・シノダの活動

マイク・シノダは2021年2月7日のツイートにて、NFTの売買ができるプラットフォーム「Zora」でNFT化された音楽作品を出品するオークションをはじめたことを明らかにしました。

マイク・シノダがリリースした作品は『One Hundredth Stream』というタイトルで出品されて約317万円(3万ドル)で落札。

この作品はZoraの公式サイトに「MetaMask(メタマスク)」といった仮想通貨ウォレットを接続することで購入できるようになっています。

また、この販売で得た資金3万ドルはマイク・シノダのファンド「Michael K Shinoda Endowed Scholarship」に寄付されました。

アーティスト④:Steve Aoki(スティーブ・アオキ)

4人目に紹介するアーティストは「スティーブ・アオキ」です。

音楽に精通したアーティストですが、NFTのなかでもアートの分野で活躍しています。

 

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スティーブ・アオキのプロフィール

スティーブ・アオキはアメリカで活動するEDMのDJ、そして音楽プロデューサー。「世界で活躍するトップDJ」ともいわれ、EDMに親しむ多くの人に親しまれています。

近年では韓国の大人気アイドルグループであるBTSと楽曲のコラボや日本の音楽バンドであるSEKAI NO OWARIと共同のプロジェクトに参画するなど世界を股にかけて活躍の幅を広げています。

スティーブ・アオキの活動

DJとして世界的な地位を確立しているスティーブ・アオキですが、ここ最近ではNFTに活動も目立ちます。

以下に、スティーブ・アオキの主な取り組みを紹介します。

活動①:SFアート「Neon Future」をNFT化

1つ目の活動はSFアート「Neon Future」をNFT化して販売したことです。

「Neon Future」は、2018年から展開されているコミックの『Neon Future』を原作としたSFアートです。

マーベルコミックスの『Earth X』(1999-2020)やDCコミックスの『ジャスティス』(2005-2007) で知られるジム・クルーガーとコラボをし、制作されました。

スティーブ・アオキは、押井守監督の『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』(1995) からインスピレーションを受け、音楽アルバム「Neon Future」シリーズの制作を行いました。

また、コミック版もサイバーパンク色が強い作品になっています。

活動②「Dream Catcher」の販売

2つ目の活動は、NFTアート「Dream Catcher」を販売したことです。

2021年3月7日には、NFTのアートコレクション「Dream Catcher」を販売しました。

この作品は425万ドルの売上を記録し、この作品を販売したプラットフォームのなかで当時の最高売上記録となりました。

アーティスト⑤:Zombie Zoo Keeper(ゾンビ飼育員)

最後に紹介するアーティストは「Zombie Zoo Keeper(ゾンビ飼育員)」です。

NFTアートを販売するアーティストの1人です。

Zombie Zoo Keeperのプロフィール

Zombie Zoo Keeper(ゾンビ飼育員)は日本在住の小学3年生の少年です。

この少年はこれまで紹介してきたアーティストとは異なり、アートや音楽業界での大きな実績はまったくありませんでした。

あくまで一般の小学3年生でしたが、出品していたNFTアートが有名人によって購入され、ある日突然注目を浴びるようになり有名になりました。

Zombie Zoo Keeper の活動

少年がNFTを始めるきっかけとなったことが夏休みの自由研究です。

アートに精通している東京藝術大学の非常勤講師である少年の母の後押しがあり、少年の描いたアート作品をNFTのマーケットプレイスで出品するという運びになりました。

作品は少年の好きなマインクラフトのゾンビと、図鑑や絵本で知った虫や動物たちの絵を掛け合わせたピクセルアート。

作品を出品したところ、「Trevor McFedries」という海外のDJが作品の1つを購入し、ツイッターのアイコンにしたのです。

当DJは世界的に人気な歌手であるケイティ・ペリーとコラボをするほどの実力があり、さらにツイッターでは300万人のフォロワーがいるほどの知名度を持っています。

その影響力もあって、少年の作品はマーケットプレイス内で人気のある作品として知られるようになり、高額で転売されるようになりました。

最高で約80万円の金額で転売され、9月9日現在では、Zombie Zooが出品しているアート全48点の合計の取引高は約380万円にまで膨れ上がっています。

NFTアーティストとして有名なクリエイターのまとめ

有名なNFTアーティストとしては、音楽コンテンツで注目を集めている3LAUやマイク・シノダ。アートのNFTで有名なMAD DOG JONESやスティーブ・アオキ、Zombie Zoo Keeperまでさまざまなアーティストが存在します。

それぞれで大々的に活躍しているアーティストもいれば、小規模な活動で認知度を高めている方もいます。

また、有名なアーティストでなくても急激に認知度が高まるという例もあり、Zombie Zoo Keeperはまったくの無名の少年でしたが、NFTアートの出品がきっかけでアーティストとして多くの人に知られるようになりました。

無名であっても、影響力のある人に作品購入してもらえれば、誰でも有名になれる可能性があり、大きな利益を得ることも夢ではありません。

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