人気アニメ「ポケットモンスター」の公式イラストレーターとしても知られている「さいとうなおき」氏のNFTが600万円という高額な金額で取引されたことが大きな話題を生みました。
わずか24時間のオークション販売にも関わらず、600万円と高い金額で取引されたこともあって、NFTの市場参入への動向が注視されている人物の一人です。
そこでこの記事では以下の内容について解説します。
- さいとうなおきの紹介と実績
- さいとうなおきのNFT作品
- さいとうなおきが感じるNFT市場の将来性
本記事を読むことで、ポケモンの公式イラストレーターである「さいとうなおき」が、なぜNFT市場に注目しているのか理解できます。
これからNFTを購入してみたいと検討している方にもわかりやすく解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
さいとうなおきとは
さいとうなおきは、人気ゲーム・アニメで知られているポケットモンスターの公式イラストレーターです。
1982年に生まれ、多摩美術大学GD科を卒業し、コンピューターゲームの開発・販売をおこなうコナミデジタルエンターテイメントへ入社します。
入社後は世界的に有名なサッカーゲーム「ウイニングイレブン」シリーズの3Dモデルにテクスチャを貼り付ける仕事をしていましたが、わずか1年で退社することになりました。
元々は絵を描きたかった「さいとうなおき」は、コナミデジタルエンターテイメントを退社後にフリーのイラストレーターとして活動します。
また漫画家としての一面もあり、格闘技漫画グラップラー刃牙のスピンオフ作品「バキどもえ」や範馬刃牙の着彩に携わった経歴もあります。
そんな「さいとうなおき」がNFT市場に参入したのは2021年10月、NFTアートをオークション販売で出品しました。
「さいとうなおき」はNFTに対して、「NFTはただの技術、よいものになるかどうかは自分たち次第」とNFTはあくまで手段だと言及しています。
イラストレーターとして知名度が高い人物であることは間違いなく、NFT市場にも名を残す人物になると期待できます。
さいとうなおき の実績
ポケットモンスターの公式イラストレーターである「さいとうなおき」の実績をご紹介します。
「さいとうなおき」が手掛けた作品は以下のとおりです。
カードイラスト | デュエルマスターズ ポケモンカードゲーム カードファイト!! ヴァンガード モンスターハンターシリーズ |
ゲームイラスト | ポケットモンスター ブラック・ホワイト ポケットモンスター サン・ムーン 三国志パズル大戦 ウマ娘 プリティーダービー |
着彩 | 範馬刃牙 バキ外伝 疵面-スカーフェイス- クローズ エグザムライ |
また「さいとうなおき」は、イラストレーターだけでなくYouTuberとしても活動しており、96.9万人ものチャンネル登録者数を誇る大人気チャンネルを運営しています。
イラストレーターとして確かな実績をもつ「さいとうなおき」が、NFTを販売したのは2021年10月。
NFTマーケットプレイスFoundationで、NFTアート「GESTURES 01」を24時間限定のオークション形式で出品しました。
最低落札価格を0.2ETHに設定したNFTアートは最終的に13.69ETH、当時の相場価格で約600万円の価格で落札されました。
さらに2022年5月6日・7日には、NFTアーティストによるチャリティーイベント「5 Artists NFTアートチャリティーオークション2022」を主催。
オークションを通して得られた収益は、すべて日本赤十字社に寄付したといいます。
チャリティーイベントへの参加アーティストは次の5人です。
- さんとうなおき
- ア・メリカ
- Eri Harigai
- おにぎりまん
- GODTAIL
いずれも国内において高い人気を誇るクリエイターであり、「10年後のクリエイターガール」と題された作品を描きました。
以上のように、NFTクリエイターとしての一面を持ちながらイベントを主催するなど、NFT業界において積極的な活動をみせているイラストレーターです。
さいとうなおきのNFTアート
2022年5月現在、NFTマーケットプレイスFoundationで出品されている「さいとうなおき」の以下6点のNFTをご紹介します。
- K-chan “N” <GESTURES #1>
- Nagisa-chan”F” <GESTURES #2>
- Tanaka-chan”T” <GESTURES #3>
- K-chan “Paint!” <GESTURES #4>
- Nagisa-chan “Shot!” <GESTURES #5>
- Tanaka-chan “Imagine!”<GESTURES♯6>
実際に落札された価格もあわせて紹介するので、今後購入するうえで参考にしてみてください。
K-chan “N” <GESTURES #1>
最終取引価格:13.69ETH
Nagisa-chan”F” <GESTURES #2>
最終取引価格:11ETH
Tanaka-chan”T” <GESTURES #3>
最終取引価格:12.69ETH
K-chan “Paint!” <GESTURES #4>
最終取引価格:8ETH
Nagisa-chan “Shot!” <GESTURES #5>
最終取引価格:5.69ETH
Tanaka-chan “Imagine!”<GESTURES♯6>
最終取引価格:5ETH
以上のNFTアートは、現在NFTマーケットプレイスFoundationにおいて取引オファーは可能であるようです。
また、世界最大級のNFTマーケットプレイスであるOpenSeaでは、「さいとうなおき」のスタンプ風NFTが取引されています。
NFT作品数は54種類、最低購入価格は0.19ETH(2022年5月現在:約5万円)と比較的安価で購入できるため、NFTを始めて購入する方はOpenSeaからの購入をおすすめします。
下記の記事においてOpenSeaの特徴や使い方について解説しているので、合わせてご覧ください。
さいとうなおきが感じるNFTの将来性
自身のNFTアートを600万円もの価格で売り上げた「さいとうなおき」は、NFTについて「全ての表現者が自分らしく伸び伸びと表現できる世界を実現する助けになると感じた」と感じています。
その理由として、NFTアートが取引された際に発生する「ロイヤリティー」に好印象をもっているようです。
平均年収が約350万円と、国内における平均年収を下回るイラストレーターの報酬事情を理解したうえでの印象でしょう。
実際に、多くのイラストレーターが不当な報酬で労働を強いられている案件が散在しているクリエイター界隈。
この課題に関してはキングコングの西野亮廣氏やインフルエンサーのイケハヤ氏も言及しており、課題解消に向けて動いている現状です。
「さいとうなおき」もまたその1人であり、NFTによって構築されるクリエイターエコノミーによって、イラストレーターの報酬事情が好転すると願っているのでしょう。
とはいえ、世界的に有名なNFTコレクションBored Ape Yacht Club(BAYC)のメインクリエイターである「Seneca」氏は、BAYCからの報酬は不当であったとコメントしています。
NFTはあくまで手段であるため、組織を通した関わりになるとSeneca氏のような事象も起こりうるのかもしれません。
あらゆる事象を加味したうえで「さいとうなおき」はNFTに対して明るい将来性を抱いているため、今後の関わりも注目したいところです。
さいとうなおきのNFTまとめ
本記事では、600万円ものNFTアートを販売したイラストレーター「さいとうなおき」氏について解説しました。
本記事の要約
- 「さいとうなおき」はポケットモンスターの公式イラストレーターであり、数々の実績を残している人物
- 「さいとうなおき」はNFTアートの出品だけでなくNFTチャリティーイベントを主催する行動派
- NFT市場での活躍が期待できる「さいとうなおき」のNFTはOpenSeaで購入できる
世界的に有名な人気アニメであるポケットモンスターを手掛けていることもあり、イラストレーター「さいとうなおき」のNFTは600万円もの高い価格で取引されました。
YouTubeを通してイラストレーターの活躍を後押しする「さいとうなおき」にとって、NFTはあらゆる表現者を救済できる手段と感じたのかもしれません。
NFT市場は今後も成長し続ける可能性が高いため、「さいとうなおき」の今後の動向にも注目しておきたいところです。