NFTに関連するゲームが注目されるなかで、メタバースゲームが特に人気を高めていることをご存じでしょうか?
なかにはNFTによる取引でお金を稼ぐことができるものもあるため、世界規模で多くのユーザーがプレイしています。
本記事ではメタバースゲームがどのようなものか、おすすめのゲームや稼ぎ方などを紹介していきます。
メタバースゲームを始めてみたいとお考えの方はぜひ参考にしてみてください。
メタバースゲームとは?
メタバースゲームとはゲーム内にある仮想空間で、ユーザーが自由にプレイできるゲームです。
メタバースはもともと「メタ(超越した)」、「ユニバース(宇宙)」から作られた言葉であり、仮想空間自体を指します。
仮想空間内では作成した自分の分身となるアバターを操作して、ゲームをプレイすることや、他のユーザーと交流することなどができます。
従来のロールプレイングゲームやアクションゲームよりも、自由度が高く明確なストーリーシナリオが用意されていないものも多くあります。
メタバースゲームはさまざまな技術と親和性が高く、VRやAR、NFTといった別の仕組みと組み合わせることで、ユーザーにとって新しい体験をもたらすことが可能です。
メタバースゲームとNFTの関係
ブロックチェーン技術を使ってユーザー間の取引ができるNFTはメタバースゲームとの相性がよく、メタバースを用いたNFTゲームが多くリリースされています。
たとえば、メタバース内で使えるオリジナルのアイテムやキャラクターを作成し、NFT化することで販売することもできます。
昨今、ニュースで大きく取り上げられたNFTアートも、メタバース内のアイテムを使ってユーザーが自由に作品を作ることにより、高額で取引できる可能性もあります。
また、ゲーム内で使える通貨そのものが現実世界の仮想通貨として扱われることもあり、プレイするだけで仮想通貨を稼ぐことも可能です。
メタバースゲームの3つの特徴
メタバースゲームにはさまざまな特徴がありますが、ここでは主な3つの特徴を紹介していきます。
特徴①:仮想世界のアイテムをNFT化できる
特徴の1つとしては仮想世界で作成したアイテムや流通しているアイテムを、NFT化できることがあります。
たとえば、メタバースゲーム内で素材を使って家やオブジェを作成した場合、NFT化することでその所有権を他のユーザーに販売することが可能です。
家やオブジェを建てた土地そのものをNFTとして販売することもでき、メタバースゲームを通じた不動産投資も行えます。
また、「SAND」や「AXS」といったゲーム内でアイテムを売買するときに使う通貨を、現実のNFTの関連銘柄として取引できるものもあります。
特徴②:仮想空間内で自由に活動できる
メタバースゲームの大きな特徴として、仮想空間内での活動の自由度が高いことがあります。
ユーザーが自分の意志で何をするかを決められ、時間を気にせずに自分のペースでプレイできます。
そのため、純粋にゲームを楽しみたい人や投資目的でプレイする人、NFTアートを作りたくて参入した人など、ユーザーによって目的はさまざまとなります。
ユーザー間でのコミュニケーションも幅広くなり、SNSのような感覚で多種多様な人と交流を深められます。
ただし、ゲームの特性上、自分で目標を決めなければプレイをしている意味がなくなってしまうため、目標をなかなか決められない方には不向きであるかもしれません。
特徴③:リアルタイムでコミュニケーションが取れる
メタバースゲームのなかにはネットを利用しているものも多く、リアルタイムでユーザーとコミュニケーションが取れるものもあります。
リアルタイムでやり取りができることにより、伝えたいことをすぐに伝えられるようになります。
たとえば、ゲーム内のイベントに一緒に行こうと誘いたい場合、チャット機能を使って簡単に誘うことが可能です。
また、不特定多数のユーザーに呼び掛けることもでき、SNSのように手軽にコミュニケーションが取れるという特徴をもっています。
メタバースゲームが注目される理由
メタバースゲームと聞くと、人によっては新しいもののように感じるかもしれませんが、実はメタバースゲーム自体は古くからありました。
国内で最初のメタバースサービスは1997年に開始されたといわれており、ネットを利用するもの・しないものを問わずさまざまな形でゲーム展開されてきました。
最近になって大きく注目を浴びた理由としては、国内でとあるゲームが大ヒットしたことやNFT・VR・AR技術などと組み合わせたことで、新しいメタバースゲームの形が作り出されたことなどが考えられます。
幅広い遊び方ができるため、いまとなってはゲームの枠だけにとどまらずユーザー間のコミュニケーションツールの一環として利用されています。
特に、世界的に有名なゲームであれば別の国のユーザーとも交流を深められるため、さらなる人気を高めています。
メタバースゲームおすすめランキングTOP8
ここからはおすすめのメタバースゲームを、8作品紹介していきます。
それぞれに独自の特性があるため、人によっては向き・不向きがあるかもしれません。
関心を惹かれるものがあれば、ぜひ詳細を調べてプレイをしてみましょう。
①フォートナイト
「フォートナイト」は2017年にアメリカでリリースされたものです。
フォートナイトには主に4つのモードがあり、バルロイヤルモード・パーティロイヤルモード・クリエイティブモード・世界を救えモードがから好きなものを選べます。
もともとはバトルロイヤルゲームとしてメタバース内にある島の中で生き残るゲームとしてリリースされましたが、追加コンテンツとして3つのモードが追加されたことでプレイの幅が広がり人気を高めました。
また、ゲーム自体は無料から始められるため、若い世代から多くの支持を受けています。
近年では、日本人の有名アーティストとのコラボをしたこともあり、国内でも注目を集めています。
②あつまれどうぶつの森
「あつまれどうぶつの森」は2020年に国内で大ヒットを出した作品です。
「あつ森」の愛称で親しまれており、メタバース内でスローライフを楽しめるゲームとして多大な人気を集めています。
ネットやアカウントを利用することで最大8名での同時プレイが可能であり、土地の開拓やDIYなどをユーザーの自由で行えることが特徴です。
また、マイデザイン機能によりユーザーは自分だけの服装や看板などをデザインでき、有名ブランドも参入したことから企業からの関心も高めています。
③マインクラフト
「マインクラフト」は2011年にリリースされた作品です。
マインクラフトは立方体で構築されたメタバース内を自由に開拓して、建築や農業・探索などを楽しむゲームとなります。
遊び方の幅が実に広く、自由な創造性で多種多様な楽しみ方があります。
子どもから大人まで幅広い年代に愛されており、マインクラフトで生計を立てているプロのマインクラフターもいます。
また、マインクラフトはプログラミングや生態系を学べる教材としても注目されており、実際に教育版マインクラフトを授業内に取り入れている学校もあります。
④The Sandbox
「The Sandbox」は2021年にリリースされた作品です。
The Sandboxはメタバース内にある土地を使って、ボクセルアートや探索などを楽しむゲームです。
マインクラフトとよく似ていますが、The Sandboxはブロックチェーン技術を組み込んだNFTゲームとして注目を集めています。
たとえば、作成したボクセルアートをNFT化して販売することや、メタバース内にある土地(LAND)の一部を売買するといった、NFTの取引ができるゲームとなっています。
ゲーム内で流通されている通貨「SAND」はNFT関連銘柄として取引されているため、プレイするだけで稼げることも大きな特徴です。
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⑤Cluster
「Cluster」は2017年にリリースされた、ソーシャルルームアプリです。
Clusterはメタバース内にいくつものワールドをつくり、ユーザーはアバターを使ってさまざまなワールドを行き来できるコミュニケーションアプリです。
ゲーム性はほかの作品に比べて薄く、バーチャルSNSとしてユーザー間の自由なコミュニケーションを目的として利用されています。
ワールド内ではさまざまなイベントを行っており、ゲームイベントや有名アーティストとのコラボイベント、音楽ライブの配信といったさまざまなワールドが作成されています。
ワールド自体は個人・企業問わず自由に作成できるため、新しいコミュニケーション・イベントツールとして注目されています。
⑥Axie Infinity
「Axie Infinity」は2018年にリリースされた作品です。
Axie InfinityもThe Sandboxと同様にNFTゲームとして開発され、ゲーム内でNFT取引ができることが特徴です。
内容としてはAxieと呼ばれるモンスターを育成・繁殖をしてバトルを行うことや、Axieの売買を行うものとなっています。
ゲーム内で使われる仮想通貨「AXS」は、NFT関連銘柄として取引されているため、プレイするだけで稼ぐことが可能となります。
ゲーム性自体は単純であるため参入しやすく、NFT取引をしやすいという特徴から多くのユーザーがプレイしています。
⑦Decentraland
「Decentraland」は2020年に一般公開されたVRゲームです。
DecentralandはVRを活用してメタバースのなかにユーザー自身が入り込む形となり、独自のキャラクターやアイテムを作成できることが特徴です。
また、DecentralandはNFTゲームでもあり、メタバース内の建物やアイテム・キャラクターなどはすべてNFT化されています。
Decentraland独自のトークンであるMANAを利用して、アイテムやキャラクター・土地などを売買できる仕組みとなっています。
VRとNFTを組み合わせた新しいゲームとして、注目を集めています。
⑧PROJECT QUANTUM
「PROJECT QUANTUM」は2021年にリリースされた作品です。
次世代FPSゲームとも呼ばれており、メタバース内でユーザー間によるバルロイヤルを楽しめる内容となっています。
グラフィック・ゲーム性ともにハイクオリティであり、ゲーム内で使われる通貨「QBIT」はNFT関連銘柄として取引ができます。
QBITを利用して武器やアバター用のスキンなどを売買でき、なかには高額で取引されるものもあります。
NFTゲームのなかでも非常にクオリティが高いものとして、人気を高めています。
メタバースゲームで稼ぐ4つの方法
メタバースゲームのなかにはNFTでの取引やゲーム内で働くといったことで、収益を得られるものもあります。
以下に、メタバースゲームでの稼ぎ方をまとめました。
稼ぎ方①:プレイをしてトークンを取得する
稼ぎ方の1つとして、ゲームをプレイしてトークン(仮想通貨)を稼ぐ方法があります。
メタバースゲームのなかには、実際にゲームの中で流通している通貨を現実のNFT関連銘柄のトークンとして扱っているものもあります。
そのため、ゲームをプレイしてトークンを集めることで、収益を見込めるようになります。
プレイによるトークンの稼ぎ方の例としてはログインするだけでもらえるものや、ランキングの上位に入ることなどが挙げられます。
場合によってはトークンを入手するための条件が厳しい場合もあるため、事前に入手方法の詳細を調べておくとよいでしょう。
稼ぎ方②:ゲーム内の土地を売買する
ゲーム内の土地を売買して不動産収入を得ることも、稼ぎ方の1つです。
The Sandboxのように、一部のゲームではメタバース内の土地をNFT化して自由に売買できるものもあります。
土地の上限が決まっているものもあるため、すでに所有している土地を他のユーザーに販売することや貸し出すことで収益を得られるようになります。
ただし、魅力的な土地でなければ購入したいと思うユーザーもいないため、かえって損をしてしまう可能性もあります。
ハイリスクハイリターンの稼ぎ方となるため、注意しましょう。
稼ぎ方③:ゲームの運営スタッフとして働く
メタバースゲームで安定して稼げる方法として、ゲーム内の運営スタッフとして働く「アバターワーク」があります。
アバターワークは企業から雇用されたアルバイトが、アバターを使ってメタバース内の誘導や案内を行うことです。
たとえば、Clusterのようにさまざまなワールドが点在するメタバースの場合、ユーザーが対象のワールド・イベント会場に向かうために迷ってしまう可能性があります。
そこで、誘導や案内役のアバターを設置することでユーザーはメタバース内で運営スタッフに場所を聞くことができるという仕組みです。
イベントは期間限定や一回限りといった形で行われることも多いため、臨時としてスタッフを採用して後日給料を振り込むという形で働けます。
自宅から対象のメタバースに接続できる環境があれば誰でもでき、仮想通貨の口座を用意しなくても現金振り込みで給料がもらえます。
稼ぎ方④:NFTアートをゲーム内で作成する
メタバースゲームのなかにはNFTアートを作成して販売できるものもあります。
NFTアートときくと、現実世界のアーティストが実際にイラストを描いて販売しているものを想像するかもしれませんが、NFTアートはゲーム内も作成できます。
たとえば、The Sandboxでは立方体を使って3Dのアイテムを自由に作れるボクセルアートがNFTアートに該当します。
オリジナルのボクセルアートはThe Sandbox内で利用でき、NFT化されることでユーザー間の自由な取引ができるようになります。
魅力的な作品を作ればそれだけ高い値が付くことも考えられるため、ゲームをやりつつNFTアートを作りたいという方にはおすすめです。
おすすめのメタバースゲームは8作品!それぞれで特性が異なる
いかがでしたでしょうか?
メタバースゲームとは仮想空間内でユーザーが自由にプレイできるゲームです。
共通して自由度が高いことが特徴となっており、NFTやVR・ARなどの新しい技術と組み合わせることでさまざまな特性をもつゲームが多くリリースされています。
今回紹介した8作品は世界的にも人気の高いものとなっていますが、ほかにもさまざまなメタバースゲームがあります。
興味のあるものがあれば、詳しく調べてプレイしてみましょう。