Cryptovoxels(クリプトボクセル)とは?主な4つの特徴や始め方などをまとめて解説

NFTサービスの中でも最近注目されている「Cryptovoxels」をご存じでしょうか。

Cryptovoxelsはメタバースの中で様々なサービスや土地の売買ができるNFTゲームです。しかし、Cryptovoxelsをどのように開始したらよいかなど多くの疑問をお持ちの方もいるでしょう。

そこで本稿ではCryptovoxels(クリプトボクセル)がどのようなサービスなのか、主な特徴や始め方などを紹介していきます。

Cryptovoxels(クリプトボクセル)とは?

Cryptovoxelsとはブロックチェーンを活用したメタバースサービスです。

メタバースと呼ばれる仮想空間のなかで、ユーザーはアバターを利用してコミュニケーションを図ったり作品制作を楽しんだりします。

メタバース内にある土地を購入、または賃貸とすることにより、仮想空間上であたかも現実の様な生活が可能です。

店舗やギャラリーには自分の作成したNFTアートを展示・販売をしたり、ライブ配信をしたりできます。

このように、ユーザーは自分でNFT作品を提供したり、他ユーザーの作品を楽しんだりできるのです。

また、Cryptovoxelsはブラウザからログインすることも可能ですが、VRのヘッドセットで接続することも可能です。

CryptovoxelsとNFTの関係

Cryptovoxelsは主にNFT化したデジタルコンテンツを取引する場所として使われています。

メタバース内に自分のギャラリーや店舗を作成し、そこで作品を展示することで多くのユーザーに自分の作品を知ってもらうことができます。

展示した作品はそのまま販売することも可能ですし、閲覧のみという制限をかけて限定配信も可能なため、様々なシチュエーションで使用できるでしょう。

Cryptovoxelsの特徴

ここからはCryptovoxelsの主な特徴を4点紹介していきます。

特徴①:NFTアートのバーチャル展示・販売ができる

NFTアートのバーチャル展示や作品の販売ができ、土地やアイテム・建築物などはすべてNFT化可能です。

そのため、ユーザーはまず土地を購入して自分ならではの作品や建築物を建てることにより、さまざまなユーザーに作成したNFT作品を見てもらうことができます。

オンラインショップのように一覧で見るのではなく、実際のギャラリーのようにユーザーは見たい作品に近づくことができるため、購買意欲を向上させる効果が期待できます。

最近では有名企業やアーティストも多数参入しており、広報の場としても利用されています。

特徴②:土地自体もNFTとして売買できる

メタバース内にある土地自体もNFTとして売買可能な点も特徴の一つに挙げることができます。

メタバース内の限られた土地を新規ユーザーに土地を貸し出す不動産事業も可能です。

また、土地の上に建てられた店舗や、ギャラリー、ボクセルと呼ばれる立方体を使った建築アートなども土地ごと購入できます。

このように幅広い楽しみ方ができるため、不動産投資を目的に参入するユーザーも増える傾向にあります。

特徴③:VRと接続できる

VRブラウザに接続できるヘッドセットと接続できることも特徴の1つといえるでしょう。

VRヘッドセットで接続することにより、実際に自分自身がメタバースの中に入ったかのような体験を得られます。

間近で作品を眺めることや、首の動きにあわせて視界が変わるといったことから、実世界のギャラリーに足を運んだように感じられるでしょう。

また、ヘッドセットに内蔵されているマイクを使うことにより、ボイスチャットを使ったコミュニケーションもできます。

特徴④:メタバース内にオリジナルの建物を建築できる

オリジナルの建物をメタバース内に建築できる点も特徴の一つです。

ボクセル(立方体)を使って、所有している土地に自分のデザインしたギャラリーや店舗を建てることや、アート作品を建築することができます。

たとえば、ボクセルを使って図書館のような建物を建築した方や、宇宙空間のような重力を感じさせない建物を建築した方もいます。このように自由に建築できますので、想像力豊かな方は自分の才能を大いに発揮できるでしょう。

NFT作品だけではなく、それを楽しむ空間自体もオリジナルで作り出せるため、多くのアーティストが自分だけの建築を楽しんでいます。

Cryptovoxelsの始め方

まずはCryptovoxelsのサイトを開いて右上のボタンからログインします。

この際、メタマスクとの連携を求められるため、あらかじめ仮想通貨取引所の口座や、メタマスクの作成といった準備をしておきましょう。

連携が完了すれば「Play now」のボタンからCryptovoxelsを始められます。

メタバース内に入って作品を閲覧するだけなら無料ですが、NFTの取引や限定のイベントスペースに入場する場合は仮想通貨の支払いが発生するケースがあります。

そのため、事前にNFT取引ができるような環境を整えておくとスムーズにサービスを開始できるでしょう。

Cryptovoxelsの基本操作

Cryptovoxelsのメタバース内ではアバターを操作して自分の好きな場所に移動できます。

操作はパソコンのキーボードで行うため、操作方法を覚えておくとよいでしょう。

以下に、よく使う基本操作の対応キーをまとめました。

Cryptovoxelsの基本操作で使うキー

前後左右への移動W(前)/S(後)/A(左)/D(右)キー
走りながらの移動Shift+WASD(前後左右移動)キー
決定・調べる左クリック
ジャンプスペースキー
チャットを開く・書き込むEnterキー
飛行モードへの切り替えFキー
視点の切り替え(1人称・全体)Cキー
拡大(ズーム)Zキー

上記のように、メタバース内では自由に動き回りながらじっくりと作品を拡大してみることや、多方面から鑑賞することが可能です。

操作方法自体もシンプルなため、ゲームに慣れていない方でも簡単に操作できます。

Cryptovoxelsを使った主なイベント

Cryptovoxelsではユーザー数の多さとアーティストの参入のしやすさから、さまざまなイベントが開催されています。

世界的にも人気の高いアーティストが参加するイベントもあり、企業がスポンサーとして参加したものなど、大規模なイベントになったものもあります。

以下にて、過去に行われたイベントの事例として代表的な2つのイベントを詳しく紹介していきます。

①Crypto Art Week Asia

Crypto Art Week Asiaはシンガポールで生まれた、クリプトアーティスト・ファーストを掲げるNFTアートの祭典です。

クリプトアートの世界で著名であるアーティストを招き、メタバース内の展覧会と実世界の展覧会を同時に開催します。

また、2021年7月に日本に初上陸し、NFTのマーケットプレイス「nanakusa」を運営している株式会社スマートアプリが、プラチナスポンサーとなっています。

日本人アーティストを中心に、日本らしさを表現できる作品を選出した展覧会というコンセプトで開催されました。

Crypto Art Week Asiaはアジアを中心に活動を展開しており、クリプトアートの世界で注目を浴びているイベントの1つとなります。

②THE GALLERY

2つ目の事例は株式会社スマートアプリがメタバース事業部の取り組みとして始めた、「THE GALLERY」です。

THE GALLERYは株式会社スマートアプリが運営する、「nanakusa」公認のアーティスト5名の作品を展示した、期間限定の展覧会です。

公認アーティスト5名はクリプトアートの世界でも有名だったこともあり、メタバース内につくられた会場には多くのユーザーが来場しました。

また展示だけではなく、アーティストによるトークイベントや、イベント専用のNFTの制作、SNSを利用した特設チャンネルなど、さまざまな企画が行われたのも着目する部分といえるでしょう。。

同社はメタバース企画に力を入れており、今後も多種多様なイベントを開催する考えを発表しています。

CryptovoxelsでNFTを作る方法

Cryptovoxelsでは別のツールで作成したNFTアートを展示できるほかに、ボクセルと呼ばれる立方体を使って独自の作品をつくることもできます。

ボクセルアートの作り方はまず、「Magica Voxel」を起動してボクセル(立方体)を積み重ねて3次元的なオブジェを作成していきます。

その後、作成したボクセルアートにレンダリングなどの加工を行い、エクスポートすることで、NFT化できれば完成です。

ボクセルアートのなかには建物のような作品や、1つの大きな絵を作成するといった作品など、多種多様なものがあります。

しかし、作成したボクセルアートを実際にメタバース内に設置するためには、作品を設置できるだけの土地が必要となるため注意しましょう。

CryptovoxelsでNFTを出品する方法

CryptovoxelsでNFTを出品する場合はOpenSeaと呼ばれるマーケットプレイスに登録する方法があります。

OpenSeaに登録し、所有しているNFTから出品したいものを選んでから販売方法を選択します。

販売方法には主に3種類ありますが、Cryptovoxels内で展示しているものを販売する場合は「Set Price」で作品ごとに値段設定をするのがポイントです。

イベントや展示形式に合わせて、セット販売やオークション販売などを使い分けていくとよいでしょう。

CryptovoxelsでNFTを購入する方法

Cryptovoxelsで気に入ったNFT作品を購入する場合は、主に2つの方法があります。

1つは出品するときと同様に、OpenSeaといったマーケットプレイスを利用する方法で、OpenSeaから「Cryptovoxels」で欲しい作品を絞り込み、探します。

2つ目の方法はCryptovoxels内で気に入った作品をクリックし、OpenSeaのリンクを押すことで直接購入画面に移動可能です。

いずれも、マーケットプレイスの登録とメタマスクへの入金が必須となるため、事前に準備を済ませておくと購入手続きがスムーズになります。

Cryptovoxelsを楽しむ便利な機能

Cryptovoxelsには便利な機能が複数搭載されています。

機能を使いこなすことで、よりメタバース内での活動を楽しむことができるでしょう。

ここからは、主な便利機能を5つ紹介していきます。

機能①:「Buy」機能

1つ目の機能は「Buy」機能です。

サイトにある「Buy」のタブをクリックすると、購入可能なメタバース内の土地一覧が表示されます。

土地は広さや出品者によって値段が変わってくるため、自分が求める広さと値段が釣り合っているか確認しましょう。

機能②:「Shop」機能

2つ目の機能は「Shop」機能です。

サイトにある「Shop」のタブをクリックすると、自分の土地に設置できるアイテムやアート作品を購入できます。

これらは基本的にボクセルアートで作成されており、誰でも簡単に作成・出品が可能です。

わざわざOpenSeaを開いて検索しなくても一覧で確認できますので、インテリアやコレクション目的で設置したい場合はShop機能を使うとよいでしょう。

機能③:「Map」機能

3つ目の機能は「MAP」機能です。

サイトにある「MAP」のタブをクリックすると、Cryptovoxelsの中にある建物や土地などの地図が表示されます。

それぞれの土地ごとにカテゴリ分けされており、ギャラリーを中心に見たい場合は「galley」のボックスにチェックを入れることで地図上に該当箇所がマークアップされます。

行きたい場所にあわせて地図を絞り込めますので、具体的な目的地が決まっていない場合におすすめの機能といえるでしょう。

機能④:「Teleport here」機能

4つ目の機能は「Teleport here」機能です。

MAPで表示した地図をクリックすると、地図が拡大されて詳細な地図が表示されます。

地図上には土地や建物名が一つひとつ記載されており、目的地をクリックすることで「Teleport here」のボタンが出現します。

Teleport here機能を押すと即座に該当の場所にワープができるため、わざわざ現在地から移動しなくても簡単に移動できます。

機能⑤:「View on Opensea」機能

5つ目の機能は「View on Opensea」機能です。

展示や販売されているNFTアートを購入したい場合、その作品をクリックすると作品の詳細を閲覧できます。

そのなかに「View on Opensea」というボタンが出現しているものは購入可能な作品であり、押すとOpenSeaの購入画面に移動できます。

購入をスムーズにする便利な機能なので、覚えておくとよいでしょう。

Cryptovoxelsの今後

Cryptovoxelsは取引の柔軟性と買い戻しが可能な点などから、世界的に注目されています。

しかし、比較的新しいサービスなため、課題点がいくつかあります。

たとえば、NFT取引をするためのイーサガス代や、取引所・マーケットプレイスへの登録といった手間を考慮すると、簡単に始められるものではありません。

新規のユーザーが増えなければサービスは衰退していくため、NFTの認知度を高めて参入のハードルを低くすることが今後の課題となるでしょう。

しかし、他のNFTサービスと比較するとCryptovoxelsの人気は上昇傾向にあり、活発にユーザーのやり取りが行われています。

アーティストが作品をアピールする場としても有用であるため、今後もユーザー数は増えていくことが予想されます。

CryptovoxelsはNFT作品を自由に閲覧・購入できるメタバースサービス

今回はCryptovoxelsがどのようなサービスなのか、主な特徴や始め方などを紹介しました。

Cryptovoxelsはメタバース(仮想空間)内に自分だけの土地をもち、自由にNFT作品の展示やイベントを行えるコミュニケーションサービスです。

手軽にNFTの取引ができ、多くのユーザーに自分の作品を見てもらえる場でもあるため、世界的に人気の高いサービスといえるでしょう。

著名なアーティストや企業とコラボしたイベントも多数開催しているため、興味がある方はぜひ利用を開始してみてください。

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