opensea以外におすすめのNFTマーケットプレイスは?と聞かれたらおすすめしたいのが「Rarible」。
本記事では「Rarible(ラリブル)の特徴」や「始め方・使い方、利用するメリット・デメリット」まで詳しく解説します。
どの記事よりも分かりやすく説明しています。最後まで読み進めて理解しましょう!
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Rarible(ラリブル)とは?
Rarible(ラリブル)とはロシアを拠点とする「NFTの売買が可能なNFTマーケットプレイスの1つ」です。
Raribleは部分的に日本語にも対応していて、日本人にも使いやすい仕様となっているため、国内でもサービスとしての認知が広がり始めています。
また、Raribleは「RARI」というトークンを発行しており、Raribleの利用者や投資家に向けて「RARI」を配っています。
その結果、最大手のマーケットプレイスである「opensea(オープンシー)」に迫るほどの勢いを持つプラットフォームへと成り上がりました。
なお、オリジナルコンテンツさえ保有していれば、誰でも簡単に出品することが可能です。
Rarible(ラリブル)の4つの特徴とメリット
①:無料でNFTの作成ができる
1つ目の特徴は「NFTを無料で作成できる」ことです。
これまでのRaribleはNFTを作成する際に発生するガス代と呼ばれる手数料を負担する必要がありました。
しかし2021年に新しく「Lazy minting」という機能が追加されたことで、NFTを無料で作成できるようになりました。
これは出品者側が負担していたガス代を購入者側が負担するという仕組みに変更し、NFTを作成する際のガス代が必要なくなりました。
そのため、ガス代が高いことを理由にNFTの出品を諦めていた方にとっては非常に嬉しいプラットフォームになります。
②:二次流通におけるロイヤリティ設定ができる
2つ目の特徴は「二次流通(転売等)におけるロイヤリティ設定ができる」ことです。
つまり、Raribleでは転売後にもクリエイターに収益が入るように自由にロイヤリティ設定ができる仕組みになっています。
しかし注意点として、このロイヤリティ設定はRarible内での二次流通でのみ制作者に収益が入る仕組みのため、他のマーケットプレイスで転売された場合には収益は入りません。
ロイヤリティの細かい設定内容はマーケットプレイスによって異なるため、気になる方は事前にロイヤリティの確認を行うことをおすすめします。
③:IPFSを利用しているためリスクが少ない
3つ目の特徴は「IPFSを利用しているためリスクが少ない」ことです。
IPFSとはブロックチェーン技術の1つでハッキングと呼ばれる暗号技術が使われているデータをネットワーク上でやり取りする方法のことです。
たとえば、NFTマーケットプレイスの最大手であるOpenSeaではIPFSではなく別のサーバーで管理しているため、OpenSeaが突然サービスを終了した際に出品されているNFTが閲覧できなくなる可能性があります。
一方、Raribleはインターネットにデータが残り続けるようにIPFSを利用してデータを保有しています。
④:独自のトークンがもらえる
4つ目の特徴として「独自のトークンがもらえる」ことが挙げられます。
Raribleを通じてNFTの売買取引など行うことで「RARI」という独自のトークンが貰えるのも特徴です。
RARIがもらえる大きなメリットとしては「Raribleを運営する際の投票権利を得られる」ことです。
具体的な投票権利とは「システムをアップグレードする際の投票権利」や「新しい機能が実走する際の投票権利」などです。
つまり、RARIを手に入れることで、利用者側からの意見を運営元に届けられるため、さらに使いやすいシステムへのアップグレードに関われます。
Rarible(ラリブル)を使用する2つのデメリット
次にRaribleのデメリットを2つご紹介します。
①:イーサリアムしか対応していない
1つ目のデメリットは「イーサリアムしか対応していない」ことです。
Raribleではイーサリアムのみの対応となっているので他の仮想通貨での取引ができない仕組みとなっています。
そのため、イーサリアムを持っていない方は、まず仮想通貨取引所でイーサリアムを購入する必要があるのが現状です。
②:手数料が発生する
2つ目のデメリットは「手数料が発生する」ことです。
Raribeで売買取引する際は販売額の2.5%が手数料として引かれます。
というのも、イーサリアムで取引を行う場合、ガス代と呼ばれる手数料が発生します。
Raribleの対応通貨はイーサリアムのみなので必然的にガス代の負担が必須となります。
NFTを購入する際はNFTとは別にガス代が上乗せされるため、あらかじめ注意しておきましょう。
Rarible(ラリブル)を始める前に準備しておくべきこと
ここからは、Raribleを始める前に準備しておくべきことを4つ紹介します。
準備①:NFTとして出品するコンテンツを作成する
Raribleを利用する前に、出品するコンテンツを作成しましょう。
もし、Raribleを利用目的がNFTの購入のみであれば、この準備は必要ありません。
動画やアート・写真など、NFTとして出品したいコンテンツをまずは作成しましょう。
ただし、NFTとして作成できるのは、オリジナルコンテンツのみになります。
既に他社が所有しているコンテンツをNFTとして作成すると、著作権侵害となりますので注意しましょう。
準備②:仮想通貨のイーサリアムを購入する
Raribleで使用できる仮想通貨はイーサリアムのみです。
そのため、イーサリアムを持っていない方は、まずイーサリアムを購入するところから始めましょう。
また、この時点で、仮想通貨の専用口座を開設していない方は、新しく口座を開設する必要があります。
CoincheckやDMM,ビットコインなどの国内の仮想通貨取引所にて口座の開設を行いましょう。
準備③:ウォレットへ登録し送金する
イーサリアムを購入できれば、ウォレットへ送金します。
ウォレットとは、仮想通貨専用の財布のようなもので、仮想通貨を保管しておく役割があります。
このウォレットのなかに仮想通貨が入っていなければ、NFTを購入することができませんので、購入したイーサリアムをウォレットに送金しましょう。
送金方法は、ウォレットによって異なりますが、ウォレットの送金画面から、ウォレットのアドレス宛に送金する流れが基本的な手順となります。
仮想通貨用のウォレットとして、有名なものはCoincheckやメタマスクなどが挙げられます。
初めて利用をされる方は、初心者の方でも使いやすいCoincheckやメタマスクを使用することおすすめします。
NFT取引をするには「MetaMask(メタマスク)が必要」とよく聞きますよね。しかし一体何のことなのか分からない人も多いのではないでしょうか。簡単に言うと、MetaMaskとは仮想通貨を管理する為のウォレット(財布)のこと[…]
準備④:ウォレットをRaribleへ接続する
ウォレットへの送金が完了すれば、最後にRaribleと接続を行います。
手順として、まずはRaribleのトップ画面を開き、「Sinf In」を選びましょう。
すると、ウォレットの選択画面へ移動するので、Coincheckやメタマスクなど使用しているウォレットを選びます。
これで、Raribleとウォレットの接続が完了し、NFTの購入や出品を行うことが可能となります。
Rarible(ラリブル)でNFTアートを購入する方法
続いて、実際にRaribletでNFTアートを購入する方法を3つの手順で解説します。
手順①:購入するNFTアートを選ぶ
まずは、トップ画面にて検索を行い購入したいNFTアートを選びましょう。
アイテムの画像をクリックすると、NFTアートの価格が「Buy for 0.065ETH」のように表示されます。
これは、0.065イーサリアムであればすぐ購入することができるという意味になります。
手順②:購入ボタンの「Buy Now」をクリック
表示された金額で購入する場合は、「Buy Now」をクリックして購入しましょう。
もし、表示された金額より値下げを希望する場合は、「Place a bid」を押して、購入したい金額を提示します。
NFTアートの制作者が、提示した金額を承認すれば値下げした金額でも購入することが可能です。
必ず値下げ希望で提示した金額が承認されるわけではありませんので、値下げの交渉を行う際は常識の範囲内で行うように注意しましょう。
手順③:NFTアートの購入完了
「Buy Now」を押すと、ウォレットの画面へと切り替わります。
NFTアートの金額に、手数料としてガス代をプラスした総金額が表示されるので、表示された金額で問題なければ、決済を行いNFTアートの購入完了となります。
Rarible(ラリブル)でNFTアートを出品・販売する方法
実際に自分のオリジナルコンテンツをNFTアートとして出品・販売する方法を紹介します。
これから出品を検討されている方は、以下の5つの手順を参考に行ってみてください。
手順①:画面右の「My profile」へ
まず、Raribletのトップ画面右上にある「My Profile」を押しましょう。
すると、既にNFTとしてMintされている商品を一覧で確認することができます。
手順②:出品したいNFTアートを選択
表示された商品の一覧から、出品したいNFTアートの画像を押しましょう。
手順③:「Put on sale」をクリック
NFTアートを選択すると、画面下部に「Put on Sale」という青いボタンが表示されますので、ボタンを押しましょう。
手順④:出品方法を選択
「Put on Sale」を押すと、NFTアートの販売方法を選ぶ画面へと移動します。
Raribletの販売方法は大きく以下の3つに分けられます。
- 固定の価格で出品する
- 期限を設けたオークション形式で出品する
- オークション形式で期限を決めずに出品する
固定の価格での出品は販売方法のなかではもっともシンプルで、出品時に価格を設定し、その金額で購入してもらうという方法です。
他には、オークション形式での出品となりますが、期限を設けるか設けないかという違いがあります。
期限を設けたオークション形式では、出品したNFTアートが想定よりも高く落札されることや、逆に想定よりも低い金額で落札される可能性もあるでしょう。
一方で期限を設けないオークション形式では、長期間人気が出ずに落札されない可能性があります。
3種類の販売方法のうち、自分に合っているものを考えたうえで選ぶことをおすすめします。
手順⑤:値段を決めて出品完了
販売方法を選ぶことができれば、最後にNFTアートの値段を決めて出品を行います。
これにてNFTアートを出品する手順は完了です。
出品が完了すると、マーケットプレイス上に表示されます。
あらかじめ価格を決めて販売していれば、購入者が「Buy Now」を押して決済が完了すれば販売が完了となるので、必要な作業はありません。
オークション形式で販売していれば、購入者から落札金額を提示されるので想定内であれば承諾をして、想定よりも金額が低い場合は拒否をして断る作業が必要となります。
Raribleを利用する有名なNFTアーティスト3選
Raribleで紹介されている次のNFTアーティストを紹介します。
- タコベル
- 1SEC
- LIRONA
わかりやすく簡単に解説していきます。
タコベル
ファストフードチェーンであるタコベルがNFTを発行しています。
タコスを象徴とした5種類のアートワークのNFT計25個を販売。
トークン発売当初は約195円で開始されましたが、結果的に最高入札額は約7.6万円でした。
NFT販売による収益はタコベル財団に寄付され、多くは16~24歳の若者への投資にあてられます。
1SEC
次に紹介するのは「1SEC」です。
1SECは日本初のバーチャルスニーカー等のNFTブロックチェーンコンテンツの開発を手掛けています。
1SECの象徴ともいえるコレクタブルバーチャルスニーカーの1つ「AIR SMOKE 1」をNFT化して販売。
落札価格は驚愕の約113万円であり、開始9分で購入される圧倒的な人気ぶりをみせました。
LIRONA
ニューヨーク・ロサンゼルスを拠点とするアーティストであるLORONAの紹介です。
独創的な作品と展開方法が特徴的なNFTアーティスト。
色や目、装飾など数々のパーツをアレンジすること作品バリエーションを増やしています。
数多くの作品が販売されており、30日間で約2億円弱の売り上げを記録した注目アーティストです。
まとめ
RaribletにはNFTを作成する際に無料でできること。そして、転売された際の二次流通でも制作者に収益を得られるなどの特徴があります。
Raribletを使用するメリットとしては、転売後にも収益が得られることや独自のRARIというトークンをもらえることなどが挙げられます。
デメリットとして、仮想通貨がイーサリアムにしか対応していないことや、イーサリアムを使用する取引で手数料が発生することなどが挙げられます。