NBA Top Shot(トップショット)とは?特徴や買い方(購入方法)・始め方を解説!

NFTに興味がある方のなかには、「NBA Top Shot」という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

「NBA Top Shot」は世界中のバスケットボールファンから人気のある、アメリカのプロバスケットボールリーグ「NBA」と深い関わりのあるNFTです。

そこでこの記事では「NBA Top Shotの主な特徴や具体的な購入方法」などを詳しく解説します。

NFTに興味のある方やNBA Top Shotとはなにかを知りたい方はぜひ参考にしてみてください!

NBA Top Shot(トップショット)とは?

NBA Top Shotとは「NBA選手とその名シーンが動画として保存されているデジタルカード」のことをいいます。

「CryptoKitties」と呼ばれる人気のブロックチェーンゲームを開発した「Dapper Labs」とNBAが合同で運営している状況です。

また、選手の名シーンが動画となっているものはモーメントと呼び、約10~20秒間のプレイが記録されています。

さらに、デジタルカードはデジタルデータに所有権を与えるNFTとして発行されているため、個々のカードに唯一性があるのが特徴です。

従来はデジタルコンテンツが容易に偽造やコピーされるリスクがありましたが、NFTの誕生により、コピーリスクの低減につながっています。

NBA Top Shotもデジタルコンテンツではあるものの、一つひとつのカードに所有権がはっきりと定められているため、唯一性がありあることから固有の価値を持ちます。

そして2021年5月現在、NBA Top Shot ではすでに日本円にして約458億円もの売上げが出ており、ユーザー数に関しても33万人を超えているため、注目を集めています。

特に、NBAのスタープレイヤーであるレブロン・ジェームズのカードは約2,100万円の高額で取引されており、注目度がとても高いです。

NBA Top Shotの5つの特徴

ここからは、NBA Top Shotが持つ特徴を5つ紹介します。

特徴①:動画がデジタルカードになっている

NBA Top Shotはデジタルコンテンツであるため、動画がデジタルカードになっています。

アナログ版のスポーツ系のトレーディングカードは選手やその名シーンを切り取った静止画が写っています。

一方で、NBA Top Shotは静止画ではなく、約10~20秒間のプレイが動画として記録されています。

デジタルデータであるため、アナログ版のトレーディングカードのような所有形態とは違い、どちらかというと「動画を所有する」といった形態です。

特徴②:品質劣化や盗難の防止ができる

NBA Top Shotはデータとして保存されているので、アナログ版のトレーディングカードのように品質管理に気をつかう必要がありません。

アナログ版の場合は、カードを保護スリーブに入れて保管するなどの手間をかけて丁寧に保管する必要があるため、品質管理をするのが大変です。

また、アナログ版は現物として所有しているので、盗難の心配もあります。

現物として所有するわけではないので、盗難の心配をする必要がないのもメリットといえるでしょう。

特徴③:本物であることの保証がある

アナログ版のトレーディングカードは現物として存在しているため、偽造やコピーなどのリスクが発生します。

紙幣のように巧妙に偽造やコピーを防止する技術は使われていないため、簡単に偽造やコピーされる場合もあります。

しかし、NBA Top Shotはブロックチェーンを使ったNFTによって発行されているデジタルデータであるため、悪質な偽造やコピーから防ぐことが可能です。

ブロックチェーンによって一つひとつのカードが固有なものであることを証明することが可能です。

特徴④:希少性が可視化されている

NFTでは発行されたデジタルカードの総数がわかる仕組みになっています。

そのため、一つひとつのカードに対してどれだけレア度の高いものなのかを測ることができるのです。

NFTの取引ができるマーケットプレイスでは再販価格が表示されており、誰でもその希少価値を容易に把握することができます。

アナログ版だと保有しているカードがどの程度の価値か見極めるのは難しいでしょう。しかし、NFTでは価値が分かりやすいのもメリットの一つといえるでしょう。

特徴⑤:知的財産権が保護される

一般的に商品が転売されると、その収益は転売者のもとにのみ入るため、作成者に収益が入りません。

しかし、NFTではすべての取引がブロックチェーン上で漏れなく記録・管理されているため、取引の記録を追うことが可能となり、転売されるたびに作成者に手数料が入ります。

NBA Top Shotでは販売や転売が行われるたびに、運営元のDapper Labsに対して取引額の5%が手数料として納められる仕組みになっています。

そして、そのうち一定の比率がNBAに分配されるような仕組みになっているのです。

つまり、転売されても一定の手数料が確実に入ることで、クリエイターの知的財産権を保護することができるのです。

高額で取引される主なNBA Top Shot5選

NBA Top Shotのなかには高額で取引されているカードがいくつか存在します。

ここからは高額で取引される主なデジタルカードを5つ紹介します。

カード①:レブロン・ジェームズ

レブロン・ジェームズはロサンゼルス・レイカーズに所属している選手で、「NBAのキング」ともいわれています。

こちらのカードはレブロン・ジェームズがワンハンドダンクしているシーンが、動画として記録されているもので、約2,270万円で取引されました。

2019-20シーズンのサクラメント・キングスとの一戦におけるスーパープレイです。

1人の選手を豪快に抜き去り、半ば諦め気味になってしまっているもう1人の選手の上から強烈な一撃を放っているシーンとなります。

とんでもないスーパープレイとして人々を沸かせたシーンということで、約2,270万円という高額で取引されました。

カード②:ジャ・モラント

ジャ・モラントはメンフィス・グリズリーズに所属する選手で、2020年に新人王を獲得しています。

こちらのカードは本人よりも20cmほど身長が高い選手の上から決めた豪快なポスタライズが動画として記録されているものであり、約1,090万円で取引されました。

このプレイはジャ・モラントのルーキーイヤーのハイライトの一つとして、人々の間で記憶されています。

カード③:ザイオン・ウィリアムソン

ザイオン・ウィリアムソンはニューオーリンズ・ペリカンズの選手で、ジャ・モラントと同じ時期に加入した選手でもあります。

このカードはルーキーイヤーの際にでたシーンです。キャリア初のブロックショットが動画として記録されているもので、約1,090万円で取引されました。

ドライブからフローター気味に放った選手のショットを阻止し、会場を沸かせたシーンとなっています。

カード④:ヤニス・アデトクンボ

ヤニス・アデトクンボはミルウォーキー・バックスの選手で、2年連続MVPを受賞するといった功績を残しています。

このカードは昨シーズンのインディアナ・ペイサーズ戦での、モンスターダンクが動画として記録されているもので、約1,040万円で取引されました。

強敵2人によるダブルブロックをもろともしないこのモンスターダンクは、ヤニス・アデトクンボの驚異的な身体能力を象徴しています。

カード⑤:ステフィン・カリー

ステフィン・カリーはゴールデンステイト・ウォリアーズに所属する選手となり、歴代最高の3Pシューターともいわれています。

こちらのカードはハンドリングで相手を翻弄しているシーンが、動画として記録されているもので、約930万円で取引されました。

マッチアップした相手に情けをかけたくなるほどで、見る人を魅了する圧巻のプレイといえます。

NBA Top Shotの購入方法

NBA Top Shotの購入方法は「マーケットからの購入」と「公式パックの購入」の2通りがあります。

通常のNFTの取引は仮想通貨を用いて行われることが多いですが、NBA Top Shotではアメリカドルでの決済が可能です。

以下に、2つの購入方法を解説します。

方法①:マーケットからの購入

マーケットから購入する場合は、まずマーケットプレイスにアクセスして希望のNFTを選びます。

NFTを選択すると、詳しい情報を確認できるページが出てきます。問題がなければ「SELECT AND BUY」のボタンを押しましょう。

次に、購入する価格の決定です。

NBA Top ShotのNFTは同じ動画でもシリアルナンバーのみ異なるNFTが数多くあるため、複数の出品があればその中から購入するものを選びます。

こちらはソートも出来るので安値の順番で探すこともできます。

そして、最後に支払い方法を決めましょう。

こちらは事前にNBA Top Shotに入金、あるいは過去に売却したNFTのデポジットがあれば、そちらからの支払いもできるようになっています。

なお、クレジットカードを選択した場合は、カードの情報を入力し支払いボタンを押せばNFTの購入は完了です。

方法②:公式パックの購入

公式パックから購入する場合、公式サイトのパックの購入画面から欲しいパックと数量を選択して支払いをするだけで購入できます。

この支払方法では、Dapper Labsのアカウントとの連携やクレジットカードの情報を入力し、指定された情報を入力して購入の手続きを行いましょう。

決済が完了すれば、パックを開封できるようになっています。

また、アカウントにクレジットがあれば、そこから引き落としすることも可能です。

最近ではパックの購入は先着順になっており、販売開始の30分ほど前からパックの購入画面に進めるようになっています。

販売開始時間に整理券番号が渡されるので、自分の順番が来るまで待ちましょう。

ただし、順番が来てから一定時間のうちに決済する必要があるので、順番待ちの状況をこまめにチェックしておくことをおすすめします。

NBA Top Shotの3つの課題

注目度の高いNBA Top Shotですが、リリースされてからまだまだ期間が浅いこともあり、課題もたくさんあります。

ここからはNBA Top Shotの3つの課題を解説します。

①:ダウンタイムが発生することがある

課題の1つとしてはダウンタイムが発生する可能性がある点です。

ダウンタイムとは理由や原因を問わずサービスが停止・中断している状態のことをいいます。

2018年のサービス開始以降、NBAの人気の高さもありNBA Top Shotのファンは増え続けていますおり、2021年にはスポーツの有名なパーソナリティであるJonathan BalesがNBA Top Shotに関するツイートをしたところ、その影響力により多くの人たちの購買意欲を高めました。

その結果、一時的にサービスの利用ができないといった問題が生じることがありました。

こういった認知拡大の動きによりNBA Top Shotの需要が高まり、以降も頻繁にダウンタイムが発生している状況です。

需要の拡大と共にダウンタイムが生じないような環境の強化が求められます。

②:売上の引き出し先が限られていて時間もかかる

NBA Top Shotは購入したデジタルカードを転売できますが、売上の引き出し先が限られており、手続きに時間がかかる点も今後解決すべき課題といえるでしょう。

2022年5月時点での売上の引き出し先はアメリカの銀行口座、またはステーブルコインのUSDCだけしか対応していません。

また、すべての引き出しのリクエストについては、運営元のDapper Labsが間に入ってチェックしているため、引き出しに時間がかかってしまうのです。

資金の引き出しは信用に直結する問題ですので、一刻も早く解決して欲しい部分といえるでしょう。

③:新規参入が難しい

NBA Top Shotでは高額な取引も多いことから、新規参入者が増えにくい傾向にあります。

先程紹介したようなレブロン・ジェームズやジャ・モラントなどのカードは日本円にして1,000万円以上という高額で取引が行われていました。

しかし、こういった価格帯での取引ばかりが注目されると、NBA Top Shotの取引全体が高額で行われているものだと新規参入を考えている人に誤認されてしまう可能性があります。

そのため、NBA Top Shotのファン拡大に障壁ができてしまう懸念があるのです。

ただし、Dapper LabsのCEOであるRoham Gharegozlouはそれを否定し、低コストで気軽に始められることを強調しています。

NBA Top Shotでは選手の名シーンを動画として所有できる

NBA Top Shotはアナログ版のトレーディングカードとは違い、NBA選手とその名シーンを静止画ではなく動画として保存しているデジタルカードです。

選手の名シーンが動画となっているものをモーメントと呼び、約10~20秒間のプレイが記録されています。

また、NFTとして発行されているため、偽造やコピーができなくなっているデジタルデータであることが特徴として挙げられます。

さらに、選手の名シーンを動画として自分のものとして所有できることが最大のメリットであるといえるでしょう。

そして、仮想通貨を必要とせずアメリカドルで購入できるので、気軽に始められます。

この機会にぜひ始めてみてはいかがでしょうか。

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