最近話題のNFTに、仮想通貨を取り扱っている業者として有名なコインチェック株式会社が参入しました。
この記事では、コインチェック株式会社が提供する「Coincheck NFT(β版)」の特徴とサービス内容を詳しく紹介します。
NFTに興味があり、どのプラットホームで始めるかでお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
コインチェック株式会社の基本情報
コインチェック株式会社は金融業を展開するマネックスグループの子会社で、「Coincheck」というブランドで仮想通貨交換業を行っている会社です。
Coincheckでは、ビットコインやイーサリアムなどの主要な仮想通貨銘柄の購入・売却、送金・入金、取引などのサービスを展開しています。
そのほかにも、Coincheckは、リスク・ファクトム・リップル・ネム・モナコインなど多くの銘柄を取り扱っており、国内でもっとも取り扱いの銘柄数の多い交換業者です。
また、サービスの使いやすさに定評があり、スマホアプリの累計ダウンロード数は2021年7月時点で415万を記録しています。
なお、Coincheck以外のブランドには、bitFlyer (ビットフライヤー)やGMOコイン、DMM Bitcoin (DMMビットコイン)、SBI VC Tradeなどの交換業者が存在します。
コインチェック株式会社がNFTを始めたのはいつ?
コインチェック株式会社は、2021年の3月にCoincheck NFT(β版)をリリースしました。
Coincheck NFT(β版)は国内初となる、仮想通貨交換業者が運営するユーザー同士でNFTと仮想通貨の交換取引ができるマーケットプレイスです。
Coincheck NFT(β版)は、国内でよく使われるマーケットプレイスですが、ほかにもさまざまな種類があります。
もっとも有名なマーケットプレイスは「Opensea」と呼ばれる海外でできたプラットホームであり、そのほかにも「Rarible」や「SuperRare」などの海外のプラットホームなどもあります。
国内のプラットホームとしては、「AdambyGMO(β版)」と呼ばれるマーケットプライスや、「Nanakusa」なども使われています。
Coincheck NFT(β版)を使う3つのメリット
数あるマーケットプレイスのなかでも、Coincheck NFT(β版)はどのような特徴を持つプラットホームなのでしょうか。
以下に、Coincheck NFT(β版)の主な3つの特徴を紹介します。
メリット①ネットワーク手数料が不要
1つ目のメリットは、ネットワーク手数料が不要なことです。
Coincheck NFT(β版)では、ほかのマーケットプレイスで発生することの多い「ガス代」と呼ばれるネットワーク手数料の支払いが一部不要です。
ただし、出品時や購入時のガス代が不要となります。
メリット②決済が簡単
2つ目のメリットは、決済の手間がかからず、簡単に取引ができることです。
Coincheck NFT(β版)は仮想通貨取引サービスであるCoincheckと連動しているため、Coincheckで取り扱いのあるビットコインやイーサリアムなどの銘柄の取引が簡単にできます。
メリット③セキュリティが安心・安全
3つ目のメリットは、セキュリティが安心・安全なことです。
一般的に、資産を一つの場所にのみ預けて管理することは、ハッキングなどのリスクの影響を受ける確率が高いです。
CoincheckにはNFT専用のウォレットがあり、利用者がデジタル資産を取引所とウォレット両方に分散して所有することで、リスクを軽減させます。
つまり、ウォレットとは仮想通貨を保管する場所で、いわば‘’仮想通貨のお財布‘’のような役割を持つものです。
Coincheck NFT(β版)の利用方法
Coincheck NFT(β版)を初めて使う方にとっては、どのように使えばいいのか分からない方も多いでしょう。
ここからは、利用方法を簡単に紹介します。
サービスの登録方法から、入庫方法・出庫方法、出品方法・購入方法などの操作について解説します。
Coincheck NFT(β版)の登録方法
ここでは、Coincheck NFT(β版)への登録方法を解説します。
このサービスを利用するためには、仮想通貨取引をするCoincheckで口座を開設していることが前提です。
口座開設をするためには、アカウントの作成や本人確認が必要となります。
また、口座開設の条件として、居住国が日本であること、そして年齢が20歳以上74歳以下であることの2点が定められています。
未成年の方や75歳以上の高齢の方は口座を作れませんので、注意しましょう。
本人確認書類には運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなどが使えます。
ただし、マイナンバーの通知カードは使えません。
Coincheckで口座開設さえ済ませれば、簡単に登録ができます。
入庫方法
ここでは、NFTを入庫する方法を説明していきます。
最初に、Coincheck NFT(β版)にログインをしましょう。
ログインしたら、マイページでメタマスク(MetaMask)をインストールします。
NFTを入庫・出庫する際にメタマスクが必要になります。
メタマスクは仮想通貨のウォレットの1種であり、NFTの取引で取り扱われることの多い「イーサリアム」と呼ばれる通貨に対応しています。多くのユーザーに使われているウォレットなので、信用性も高くおすすめです。
イーサリアムはCoincheckで購入できるので、購入したらメタマスクに送金し、いつでも取引ができるように準備しておきましょう。
マイページでメタマスクをインストールしたら、「メタマスクに接続」をクリックして連携を完了させます。
接続中のメタマスクの中にあるNFTをCoincheck NFT(β版)で出品したい場合、Coincheckアカウントに入庫する必要があります。
なお、入庫する際にはイーサリアムのガス代がかかるため、事前にイーサリアムの残高を確認しておきましょう。
NFT取引をするには「MetaMask(メタマスク)が必要」とよく聞きますよね。しかし一体何のことなのか分からない人も多いのではないでしょうか。簡単に言うと、MetaMaskとは仮想通貨を管理する為のウォレット(財布)のこと[…]
Token IDを確認する方法
ここでは、Token IDの確認方法を説明していきます。
まずは、入庫したいNFTの「Token ID」を確認する必要があります。
メタマスクを開いたあと、メイン画面の右上にある「︙」をクリックし、「Etherscanで表示」をクリックしましょう。
Etherscanが開いたら入庫したいもののToken IDを確認します。
Coincheck NFT(β版)のマイページに移動し、「メタマスクから入庫」をクリックします。
入庫内容を確認したら、「入庫」をクリックしましょう。
ここでガス代を確認したあと、「確認」をクリックします。
そうすると、マイページのアイテム内に入庫されたNFTが追加されます。
出品方法
ここでは、出品方法を詳しく解説します。
まずは、Coincheck NFT(β版)へログインしてマイページに移ります。
次に、マイページ内に入庫されているもののなかから出品したい商品を選びましょう。
最後に、購入されたときにどの通貨で受け取るか、そして出品する金額を選択し、「出品」のボタンを押せば完了です。
このように設定することにより、ユーザーは出品者が選択した通貨でのみ商品の購入が可能となります。
購入方法
ここでは、具体的な購入方法を解説します。
最初に、Coincheck NFT(β版)にログインをして、購入したい商品を選びましょう。
この際、購入できるのは出品中になっているもののみとなります。
購入時は出品時とは反対に、出品者が受け取りたい通貨を指定しているので、それに応じた通貨を用意し、購入しましょう。
出庫方法
ここでは、主な出庫方法を解説します。
Coincheck NFT(β版)のなかにあるNFTをゲームや作品を購入するときなどに使用したい場合は、メタマスクに出庫させる必要があります。
なお、出庫する際には入庫のときと同様に手数料がかかりますので、事前に必要なイーサリアムの残高を確認しておきましょう。
まずは出庫したい商品をマイページから選びます。
「出庫」をクリックするだけで作業を完結できます。
ただし、この際に「出庫先のETHアドレスを登録してください」と表示されることがあります。
イーサリアムの送金先が登録されていない状態を指すので、ここで登録を済ませましょう。
そうすると、無事に出庫することができます。
Coincheck NFT(β版)で扱っている商品
Coincheck NFT(β版)の使い方を説明してきましたが、これを通じて実際に何ができるようになるのでしょうか。
ここでは、主に対応している商品を5つ紹介します。
商品①:CryptoSpells
CryptoSpellsは、2019年6月25日にリリースされたNFTのトレーディングカードゲームです。
二次元のアニメキャラクターのトレカの収集やユーザー同士の対戦などを行えるゲームです。
また、ブロックチェーンの技術により、各カードの発行枚数や所有者、取引履歴が記録され、世の中でどれだけの枚数が出回っているかが証明されます。
そのため、改ざんができないような仕組みになっており、デジタル上のカードとはいっても、資産性が担保されることが特徴です。
Coincheck NFT(β版)では、CryptoSpellsのトレーディングカードをユーザー間で自由に取引できます。
商品②:The Sandbox
The Sandboxは、ブロックチェーンを活用して展開されているNFTゲームです。
「メタバース」と呼ばれる仮想空間のなかでキャラクターを操作してプレイします。
メタバースのなかで「ランド」という土地を売買することが可能であり、マーケットプレイス上で取引ができるため、投資のチャンスもあることが魅力です。
また、The Sandboxのなかでは、通貨として「SAND」が使用されています。
SANDを取り扱っている国内の仮想通貨交換業者はまだありませんが、今後Coincheckで扱えるようになるといわれています。
商品③:SKE48のNFTトレカ
SKE48のNFTトレカは、名古屋の女性アイドルグループSKE48のメンバーのデジタルトレーディングカードです。
ブロックチェーンを活用したトレーディングカード型のトークンであり、唯一性のある価値を持っています。
トレカでは、カードごとにメンバーの画像や音声、動画などが入っており、カードを自分のものにすると閲覧できます。
また、それぞれの発行部数が決まっており、カードの所有者や取引履歴などがすべてブロックチェーンで記録として残るため、データの改ざんが不可能です。
そのため、トレカが本物であるかどうかの確認や所有権を証明することが簡単にできます。
また、CryptoSpellsとコラボしており、CryptoSpells内で利用することができます。
つまり、SKE48のカードをCryptoSpells内のバトルで使用することができる仕組みです。
商品④:Sorare
Sorareは実在するサッカー選手が登場するブロックチェーンゲームです。
イーサリアムを使ってカードの取引ができ、自分のチームを作って競い合えます。実在するサッカー選手の試合成績がゲーム内に連動・反映されます。
Sorare は2019年にリリースされ、2021年6月時点では月間90,000人のアクティブユーザーが参加しています。
2020年8月にはJリーグの全クラブ、そして2021年9月にはスペインのラ・リーガの全クラブとライセンス契約を交わし、2021年11月14日時点で214のクラブチームの選手がカード化されています。
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商品⑤:Meebits
Meebitsは、CryptoPunksを手掛けるLarva Labs社の最新のプロジェクトです。
メタバースやゲーム、VRで利用できる3DボクセルアバターをMeebitsと呼びますが、2021年11月9日より新たに6つのアバターを販売することになりました。
Meebitsは合計して2万体のキャラクターが存在し、その多くがコレクターのあいだで高い人気を集めています。
まとめ
コインチェック株式会社が提供しているサービス、Coincheck NFT(β版)は出品時や購入時のガス代が不要なマーケットプレイスです。
何より、仮想通貨の取引サービスのなかでも有名なCoincheckと連動していることが魅力的です。
また、取り扱いをしている商品も多岐に渡り、CryptoSpellsやThe Sandbox、Sorareなど有名な商品が挙げられます。
今後も積極的に商品を展開していくといわれているため、期待できるプラットホームといえるでしょう。