2021年以降、多くのマーケットプレイスが誕生しており、ユーザーがどれを選べばよいかわからない状況になってきているのではないでしょうか?
そこでこの記事では大手の仮想通貨取引所のBinanceが展開している「Binance NFT(バイナンスNFT)」の特徴や始め方をご紹介します。
Binance NFT(バイナンスNFT)を使いたいと考えている方には参考になる内容です。
ぜひ、最後まで読み進めて、Binance NFTを理解してください!
Binance NFT(バイナンスNFT)とは
バイナンスNFTは大手仮想通貨取引所であるBinanceが、2021年6月より提供開始したマーケットプレイスです。
アート・音楽・メタバース・ゲーム・スポーツなどさまざまなNFTを取り扱う世界規模のマーケットプレイスとして展開されています。
また、仮想通貨取引所のバイナンスと同一のアカウントを利用できる仕組みになっているため、取引所に口座がある場合にはすぐに利用開始できます。
対応通貨は全部で3種類
2022年1月時点で使用できる仮想通貨の銘柄はBNBとBUSD、そしてイーサリアム(ETH)の3種類です。
ただし、今後はトロン(TRX)やFlow(FLOW)、そしてWaxなどのブロックチェーンにも対応し、それぞれの仮想通貨でも取引ができるようにしていくと発表しています。
2種類の取引方法
バイナンスNFTには「オークション形式」と「固定価格販売」の2つの取引方法があります。
オークション形式では世界的なオークションの作品が公開されるといった販売方法で、落札額の10%が運営側に、90%が作成者に分配される仕組みです。
一方で、固定価格販売は一般のユーザーが作成したアイテムを出品する販売方法となります。
取引手数料は1%ですが、作成者には永続的にロイヤリティ料が支払われる仕組みです。
魅力的な作品を作成することで、より多くのインセンディブが手元に入るようになるのです。
Binance NFT(バイナンスNFT)を利用する3つのメリット
ここからはバイナンスNFTを利用する3つのメリットをご紹介していきます。
メリット①:バイナンスで口座開設していればすぐに利用できる
バイナンスで口座開設していれば、すぐにサービスを利用できる点は大きなメリットです。
バイナンスNFTは世界的な仮想通貨取引所が提供しているマーがケットプレイスなので、ユーザーが非常に多く市場の流動性も高いといえます。
もちろん、取引所を利用しているユーザー全員が利用する訳ではありませんが、将来的に市場が活発になればすぐに利用開始できるような土台が整っています。
当然ですが、マーケットプレイスでは買い手が多いほうが売れる可能性が高くなるため、その観点から考えるとほかのマーケットプレイスよりも販売がしやすいといえるでしょう。
メリット②:NFTを作成して販売するときの初期費用が安い
NFTアイテムを作成して販売するときの初期費用が安い点もメリットの1つといえるでしょう。
バイナンスNFT内でアイテムを作成する際のガス代と呼ばれる手数料は数十円〜数百円ほどです。
ほかのマーケットプレイスと比較すると、たとえばOpenSeaではアイテムの作成自体は無料でできるものの、出品する場合、初回は1.5万円前後もガス代がかかります。
つまり、初期費用じたいはほかのマーケットプレイスに比べると安く抑えられるというわけです。
メリット③:1%のロイヤリティが還元される
メリットとして1%のロイヤリティが還元される点も挙げられます。
つまり、出品したアイテムは二次流通市場で転売されると、その都度1%のロイヤリティを受け取れます。
NFT化されていない従来のコンテンツは転売されても、作成者にロイヤリティが還元される仕組みはありませんでした。
しかし、バイナンスNFTではしっかりとロイヤリティが還元される仕組みが、整備されているのです。
Binance NFT(バイナンスNFT)を利用する2つのデメリット
バイナンスNFTを利用するメリットはいくつかありましたが、反対にいくつかのデメリットも存在します。
ここからは利用することで発生する2つのデメリットを紹介します。
デメリット①:取り扱いコレクションが少ない
デメリットの1つは取り扱いのあるコレクションが少ないことです。
バイナンスNFTではCryptoPunksやBAYCなどの、人気のあるコレクションを手に入れることはできません。
サービス開始からまだまだ日が浅いため、取り扱っているコレクションが少ないと考えられます。
コレクションの数をみると、OpenSeaのような大手のマーケットプレイスのほうが圧倒的に多いです。
特定のコレクションだけではなく、多種多様なコレクションを見つけたい方には、あまり向いていないかもしれません。
デメリット②:限られたユーザーしかNFTの作成ができない
バイナンスNFTでは限られたユーザーしかNFTを作成ができないこともデメリットの1つです。
多くのマーケットプレイスでは誰でもアイテムの作成ができるようになっていますが、現時点においては、バイナンスNFT内での制限があります。
しかし、今後はすべてのユーザーが作成できるようになると発表されているので、期待しておきましょう。
Binance NFT(バイナンスNFT)では稼げるのか?具体的な稼ぎ方を解説
バイナンスNFTを上手に活用するとさまざまな方法で稼げるようになります。
そもそも、NFTはブロックチェーン技術によってコンテンツのコピーができなくなっており、コンテンツ自体に価値があるといえます。
そのため、購入したアイテムには価格がつき、ゲームをプレイすることで収入を得ることもできるのです。
また、バイナンスNFTにはミステリーボックスというアイテムを入手できるガチャガチャのようなものがあります。
ノーマル・レア・スーパーレア・スーパースーパーレアの4種類のNFTがランダムで入っており、特にスーパースーパーレアは高額で転売できます。
つまり、ミステリーボックスでレア度の高いアイテムを当て、転売することで大きな利益を獲得することもできるのです。
このように、使い方次第で大きな利益を生み出すことも可能です。
Binance NFT(バイナンスNFT)の登録方法
ここからはバイナンスNFTの登録方法を解説します。
マーケットプレイスを利用する場合にはバイナンスでの口座開設が必要です。
ここで口座をすでに開設している前提で解説します。
登録はシンプルで、メールアドレスの入力とパスワードの設定で完了です。
登録をしたらマーケットにアクセスしましょう。
アクセスしたら規約を確認し、「同意」のチェックボックスにチェックを入れて次に進みます。
ログイン状態でマーケットに入ると作品が出品されています。
しっかりとラインナップを確認したい方は、上部にある「マーケットプレイス」を選択しましょう。
カテゴリー分け・ソート機能・検索などを使って、欲しいアイテムを探してみることをおすすめします。
おおよその好みが決まっていればカテゴリー分けを活用し、金額やオークションの終了時間などが気になるときにはソート機能を利用します。
特定の作品名やアーティストがわかっているときは検索から探すといいでしょう。
Binance NFT(バイナンスNFT)の入札・購入方法
ここからはバイナンスNFTの入札・購入方法を解説します。
販売形式は主にオークション形式と固定価格販売の2つに分かれています。
作品のタイトルの下に「現在の入札」と表示されていればオークション形式であり、「価格」と表示されていれば固定価格販売です。
以下に、それぞれの使い方を紹介します。
オークション形式
ここではオークション形式の使い方を紹介します。
まずは、希望のアイテムを見つけ「入札」を押しましょう。
入札をするときには一時的に資金がロックされるので、ゆとりを持って資金を用意しておくことをおすすめします。
そして、金額や条件に問題がなければ「入札する」を押しましょう。
入札した金額を上回る人がおらず、オークション期限になれば購入ができたことになります。
固定価格販売
ここでは固定価格販売の使い方を紹介します。
固定価格販売は作品を即決で購入できる方式です。
希望のアイテムを選び「今すぐ購入する」を押しましょう。
そうすると確認画面が出てくるので、承認をすると購入できます。
購入するとすぐにアイテムが自分のものになります。
自分の所持しているアイテムはアカウントのアイコンから「ユーザーセンター」を辿って、「資産」をクリックすると確認可能です。
Binance NFT(バイナンスNFT)での出品・売却方法
ここからはバイナンスNFTの出品・売却方法を解説します。
アイテムを出品するときは自分の所持しているアイテムを選び、詳細ページを開きましょう。
そこで「リスト」を選択すると、販売形式や価格の設定画面が表示されるので、詳細な情報を入力します。
販売形式に関してもオークション形式と固定価格販売の2種類から選択可能です。
オークション形式の場合
ここではオークション形式の使い方を紹介します。
オークション形式で出品するときは「最高入札価格」をクリックしましょう。
くわえて、販売のスタート金額と決済通貨を決める「最低入札額」と入札単価の引き上げ幅を選ぶ「最小マークアップ」の設定をしましょう。
次に、「オークション開始日」「有効期限」「カテゴリー」「説明」も設定します。
作品の説明文は任意で記載しましょう。
必要な情報をすべて入力し、「送信」をクリックするとアイテムが出品できます。
固定価格販売の場合
ここでは固定価格販売の使い方を紹介します。
固定価格販売のときは価格設定の項目を選んで必要な情報を入力します。
基本的に必要な情報はオークション形式とほとんど変わりません。
このときに入力する「金額」は出品個数なので気をつけましょう。
「送信」クリックすると出品の申請ができます。
IGOとは
IGOとはNFTゲーム内のアイテムをユーザーが購入することでバイナンス内の資金調達ができるシステムです。
2021年10月に業界で初となる試みとしてリリースされました。
なお、NFTゲームとはデジタルコンテンツに唯一性を与える特性を生かしたゲームのことです。
ゲームの遊び方は従来のものと変わらず、ゲームをプレイしながらお金を稼げるようになった点のみが異なります。
さらに、IGOには競馬やレース、戦闘ゲームなど多種多様なジャンルのゲームが揃えられています。
IGOゲームのDerace
IGOゲームの第一弾として、バイナンスは競馬のゲーム「Derace」をリリースしました。
このゲームでは通常の馬5種類と、バイナンスの馬5種類のチケットが販売されます。
チケットはゲーム内で使用できる馬である、「Derace NFT Horse」と交換できます。
馬を購入したあとは育成やレースで賞金を獲得することが可能です。
IGOゲームのCyBallとは
CyBallとはサッカーの試合をコンセプトにしており、3対3で行われる戦略系のIGOゲームです。
バイナンスNFTとほかの事業者が提携して展開しています。
CyBallは戦略を練ってチームを作り、どれだけ多くのゴールを決められるかを競い合うゲームです。
ゲームのモードにはエキシビション・リーグ・トーナメント・トレーニングの4種類があり、エキシビションモードではキャラクターやアイテムを収集できます。
リーグモードやトーナメントモードでは、勝ち進むことができれば賞金の獲得もできます。
また、「メンタリング」と呼ばれる、ゲーム内でキャラクターを増やせる機能も注目したいところです。
メンタリングが上手くいくと強いキャラクターを生成でき、高値で売却して稼ぐことができるのです。
CyBallは「遊びながら稼ぐ」を体現できるゲームの1つといえるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
2021年に大手仮想通貨取引所であるバイナンスが提供を始めたマーケットプレイスです。
現段階ではOpenSeaといった世界規模のマーケットプレイスと比べると取り扱いのある作品の種類こそ少ない状況です。
しかし、まだ新しいマーケットプレイスということで今後の成長性が非常に期待されています。
また、IGOと呼ばれる資金調達の方法としてNFTゲームを展開しており、特にDeraceやCyBallなどは遊びながら稼げるため、将来的にはより多くのユーザーが増えると考えられています。
ゲームで「遊びながら稼ぐ」ならぜひおすすめのマーケットプレイスです。