2022年4月4日に開催された第64回グラミー賞授賞式でパリス・ヒルトンが所持していたバッグがNFT化されることになりました。
【話題記事】「グラミー賞」授賞式でパリス・ヒルトンが持っていたマティーニグラス型のバッグがNFTにhttps://t.co/7o9uCGWLaW pic.twitter.com/tIgtKHc5ZQ
— WWDJAPAN (@wwd_jp) April 10, 2022
3,404個のスワロフスキーのクリスタルによって装飾されたグラス型のバッグは、世界的に有名なファッションデザイナーのPeter Dundas(ピーター・デュンダス)によって制作されました。
そこで本記事では以下の内容について解説していきます。
- NFTハンドバックとPeter Dundas(ピーター・デュンダス)の詳細
- Paris Hilton(パリス・ヒルトン)とNFTの関係性
- ファッション業界におけるNFTの今後の展開
本記事を読むことでNFTとファッション業界の関係性を理解することができ、今後の投資ライフに役立つ情報を得られます。
ファッションに詳しくない方でも読みやすく解説していますので、ぜひ最後までご覧ください!
Peter Dundas(ピーター・デュンダス)のNFTハンドバッグ
レッドカーペットではお馴染みの大物ファッションデザイナー、Peter Dundas(ピーター・デュンダス)によって制作されたハンドバッグがNFT化されました。
当バッグの制作には、フランス産の高級ウォッカを手掛けるGREY GOOSE (グレイグース)社と、クリスタルのプレミアムブランドであるSwarovski(スワロフスキー)社が携わっています。
約2ヶ月もの制作時間を要したマティーグラス型のハンドバッグは、デジタルファッションの展開を手掛けるプラットフォーム「DressX(ドレスX)において販売。
72時間限定のオークション形式でNFTの取引がおこなわれました。
同NFTの購入特典として以下の内容が付与されています。
- 3Dのモーションアートと同バッグ
- 着用しているかのように編集された写真
- デュンダスが開催するパーティーに出席する権利
ファッションプラットフォームDressXでは今回のハンドバッグNFTだけでなく、ほかにもNFTやメタバースアイテムを販売しています。
世界的な有名ブランドであるBURBERRY(バーバリー)やBALENCIAGA(バレンシアガ)のアイテムを取り扱った経歴もあり、今回の施策でより一層認知度が増えたようです。
Peter Dundas(ピーター・デュンダス)とは
Peter Dundas(ピーター・デュンダス)は自身の名前であるブランド「Peter Dundas」を手がけるノルウェー出身のデザイナーです。
アメリカのパーソンズ美術大学を卒業後、フランスを代表する王立の劇団であるコメディ・フランセーズで活動。
その後はイタリアのファッションブランド「ロベルト・カヴァリ バイ フランク・ミュラー」でチーフデザイナーとして活躍していました。
自身のブランド「Peter Dundas」は第59回グラミー賞授賞式において、シンガーソングライターであるビヨンセの衣装を手がけたことで一躍有名となりました。
またパリス・ヒルトンが身に着けていたバッグを、NFTとして販売したファッションプラットフォームDressXとPeter Dundasはパートナーシップの関係性があります。
そしてDressXではこれまで、NFLのスーパーボウルでパフォーマンスを披露したメアリーJ.ブライジの衣装がNFT化されるといった実績をのこしています。
Peter Dundas氏がNFTの将来性に期待していることは間違いなく、ファッションを通して展開されるNFT事業にも注目が集まっています。
Paris Hilton(パリス・ヒルトン)とNFTの関係
アメリカの元祖お騒がせセレブとして知られていたParis Hilton(パリス・ヒルトン)はブログでNFTについて発信するなど、これまでNFTに対して高い関心を寄せていました。
2021年4月17日には自身初となるNFTコレクション以下4つリリースし、大きな成果を残しています。
- HUMMINGBIRD IN MY METAVERSE
- LEGENDARY LOVE
- ICONIC CRYPTO QUEEN
- BEDROOM BLISS
各コレクションは数量限定で販売されたため高い金額で取引されており、なかでも限定1作品でリリースされたICONIC CRYPTO QUEENは約102億円で取引されました。
パリス・ヒルトン自身もNFTに対して深い知識を有しており「NFTはクエイター経済の未来だと考えている」と言及。
Twitterのフォロワー数1,690万人を活かして力強い発信活動をおこなっています。
パリス・ヒルトンのNFTはマーケットプレイスNifty Gatewayで取引できるので、興味がある方はチェックしてみてください。
Nifty Gatewayについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をあわせてご覧ください。
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ファッション業界におけるNFTの今後
2022年5月現在、Louis Vuitton(ルイヴィトン)やGucci(グッチ)など高級ファッションブランドをはじめ、様々なブランドがNFT業界へ参入しています。
とはいえNFTとファッションを組み合わせることで、いったいどのように活用するのか気になるところ。
もっともイメージしやすいのはメタバース上での活用ではないでしょうか。
2021年より認知度を上げてきたメタバース市場ですが、2021年から2022年にかけても徐々に成長を続けています。
あくまで指標ですが2021年に社名を変更したMeta(旧Facebook)におけるメタバース部門、2022年第一四半期の売り上げは2021年の同時期比35%増の約890億円を達成しています。
さらにアメリカの金融大手シティ・グループ(Citi Group)は、2030年までにメタバース市場が8兆ドル(約980兆円)から13兆ドル(約1,600兆円)に達する可能性があると発表。
このような成長市場であるメタバースにおいて2022年3月、メタバースプラットフォームの大手「Decentraland(ディセントラランド)」上で世界最大規模のファッションウィーク「Metaverse Fashion Week(メタバース ファッションウィーク)」が開催されました。
参加したブランドは以下のとおり。
- ドルチェ&ガッバーナ
- トミー ヒルフィガー
- フランク ミュラー
- エトロ
- アンリアレイジ
世界的に有名な高級ブランドが参加しており、メタバース上のファッションウィークは成功といえる幕引きとなりました。
成長市場のメタバース上でコミュニケーションをとる世界観が実現すれば、もちろんユーザー個人のファッションも多様化すると考えられます。
またNFTだからこそ実現できるファッションデザインも存在するため、メタバース上でのNFTファッションの需要は今後も伸び続ける可能性が高いと推測できます。
Peter Dundas(ピーター・デュンダス)のNFTまとめ
本記事ではPeter Dundas(ピーター・デュンダス)のNFTと今後のファッション業界について解説しました。
本記事の要約
- ファッションデザイナーPeter Dundasによって制作された、マティーグラス型のハンドバッグNFTはDressXにて販売
- Peter Dundasはシンガーソングライターであるビヨンセの衣装も手がけた敏腕デザイナー
- ファッションブランドによって展開されるメタバース上での施策に今後期待
NFT市場とメタバース市場ともに成長し続けており、今ではファッションNFTを専門に取り扱うプラットフォームも展開されています。
またNFTの活用によってもたらされるデジタルファッションの実用は、衣類の廃棄問題解決にもなると考えられているようです。
NFTがファッション業界へ与える影響力は高く、今後もあらゆるブランドが参入してくる可能性があるので引き続き注目してみましょう。