2022年4月、大手スポーツブランドNIKE(ナイキ)とスニーカーNFTで知られるNFTブランドRTFKT(アーティファクト)によってNFTコレクション「Dunk Genesis CryptoKicks」がリリースされました。
スニーカーNFTで構成されたコレクションは、すでに5,600ETH(約14億円:2022年5月現在)の取引高を達成し、人気を裏付ける急成長をみせています。
そこで本記事では以下の内容について解説します。
- NFTコレクションDunk Genesis CryptoKicksの内容と特徴
- NIKEとコラボしたRTFKT(アーティファクト)の全貌
- NIKEとRTFKTが参入しているメタバースの将来性
本記事を読むことで、世界的に有名なスポーツブランドNIKEが手掛けるNFTコレクションについて理解を深められます。
NFTブランドRTFKT(アーティファクト)について知らない方にも、わかりやすく解説していますのでぜひ最後までご覧ください。
NIKE初のNFTコレクションDunk Genesis CryptoKicksとは
NFTコレクション「Dunk Genesis CryptoKicks」とはNIKEとRTFKT(アーティファクト)によって制作されNFTスニーカーで構成されるメタバース・シューズコレクションです。
Dunk Genesis CryptoKicksのNFTは、1点あたりの最低購入価格が約1.7ETH(約42万円)、OpenSeaでの総取引量は5,600ETH(約14億円)にもなります。
スタンダードなNFTスニーカーはSkin Vials(スキン・バイアルズ)と呼ばれるNFTアイテムで外観を変更することができて、1000通り以上のカスタムが可能であるため自分好みのNFTスニーカーを制作できる楽しみが持てるコレクションです。
以下はDunk Genesis CryptoKicks NFTのイメージ動画です。
なお、Skin Vialsは8人アーティストによって制作されており、異なったレアリティが存在します。
もっとも希少なSkin Vialsの1つは150ETH(約5,700万円)で落札されており、高いオリジナリティを求めるコレクターが保有しているようです。
NIKE初のNFTコレクションDunk Genesis CryptoKicksのNFTは、NIKEが1985年に発売したバスケットボールシューズ「NIKE DUNK」がモデルとなっており、コレクターにとっては待ちに待ったNFTとも捉えられます。
2022年5月現在、実物のスニーカーがNFT保有者に提供される施策はおこなわれていませんが、AR(拡張現実)でNFTスニーカーを着用する「Snapchat」によって購入したスニーカーを履くことができます。
NIKEとコラボしたRTFKT(アーティファクト)とは
NIKEとともにDunk Genesis CryptoKicksをローンチしたRTFKT(アーティファクト)とは、2021年12月にNIKEが買収したNFTブランドです。
2019年に創業しNFTスニーカーだけでなく日本の大物アーティストである村上隆氏が関わるNFTコレクション「Clone X」をリリース。
NFTマーケットプレイスOpenSeaでの総取引高は202,000ETHと、世界トップクラスのNFTコレクションへと成長しました。
またRTFKT(アーティファクト)には以下の企業や投資家が出資しており、将来の展開を期待されています。
- a16z
- Akash Nigam
- GFR
アメリカを代表するトップクラスVCである「a16z」も出資しており、RTFKT(アーティファクト)の活動をバックアップしています。
またNIKEの他にも以下の企業をクライアントにもっています。
- Epic Games
- STAPLE
- kaikai kiki
- ATARI
無料バトルロワイヤルゲーム「フォートナイト」を販売・配信しているEpic gamesもクライアントの1つであり、世界を代表する企業と仕事をしていることが理解できます。
またRTFKTはDunk Genesis CryptoKicksのNFT保有者に対して、Skin Vialsを進化させる特定のオンラインクエストを実行できるシステムを実装するといいます。
大手スポーツブランドが買収するNFT企業であるだけに、今後もスピード感をもった展開をみせてくれるのかもしれません。
メタバースの将来性
大手スポーツブランドNIKEとNFTブランドRTFKT(アーティファクト)によるNFTコレクション「Dunk Genesis CryptoKicks」は、メタバースでの着用が可能なNFTです。
NFT市場だけでなく、以前からメタバース市場の成長を注視していたNIKEは打算的にNFTブランドRTFKT(アーティファクト)を買収したといいます。
またアメリカのゲーミングプラットフォームRoblox社とNIKEが提携し、オンライン上にNIKELAND(ナイキランド)と呼ばれるメタバースを展開しました。
世界的に有名なメタバースプロジェクトであるDecentralandにはNIKEだけでなくadidas、アメリカの大手金融企業J.P.モルガンなどあらゆるジャンルの大企業が参入・出資しています。
カナダの企業経営コンサルタント会社エマージェン・リサーチによると、2020年のメタバース市場規模は約476億ドル(約5兆5000億円)。
さらに2024年には7833億ドル(約90兆円)まで成長すると見込んでいるようです。
市場の成長を見越して旧Facebook社が社名をMeta社へと変更したことは有名な話ですが、この出来事はメタバースの将来性を表す一端に過ぎません。
大手企業がメタバース市場へ出資していることからも、今後の成長は止められるものではなく、それに伴ってメタバースに関連した銘柄やNFTの価格上昇が大きく期待できます。
Dunk Genesis CryptoKicksの購入方法
NIKEとRTFKT(アーティファクト)によるNFTコレクションDunk Genesis CryptoKicksの購入方法についてご紹介します。
購入ステップは以下のとおりです。
- OpenSeaへアクセス
- ウォレットをOpenSeaへ接続する
- Dunk Genesis CryptoKicksを検索
- コレクションの中から気になるNFTを探す
- 購入手続きをおこなう
さらに詳しい手順について知りたい方は、以下の記事をあわせてご覧ください。
NIKE初のNFTコレクションまとめ
本記事では、大手スポーツブランドNIKEとNFTブランドRTFKT(アーティファクト)によってリリースされたNFTコレクションDunk Genesis CryptoKicksについて解説しました。
本記事の要約
- NFTコレクションDunk Genesis CryptoKicksは、総取引高5,600ETH(約14億円)にもなるメタバース・シューズコレクション
- NIKEが買収したRTFKT(アーティファクト)は、大手VCからの出資を受けるほどの将来を有望視されているNFTブランド
- メタバースは年々成長し続けると期待されている市場であり、関連銘柄やNFTも価格を上げる可能性を秘めている
2022年5月現在、最も安く購入できるDunk Genesis CryptoKicksのNFTスニーカーは、約1.7ETH(約42万円)と決して安価な値段とはいえません。
とはいえ、これからの仮想通貨・NFT・メタバース市場の成長を考慮すると今後も値上がりが期待できるNFTである可能性は十分有り得ます。
NIKEとRTFKTの今後の展開に期待を寄せられる方は、ぜひ自身のNFTスニーカーを保有してみてはいかがでしょうか。