「テゾスと呼ばれる仮想通貨が人気だけど、どんな特徴があるのか分からない」といった方もいらっしゃるでしょう。
新たな仮想通貨は価格が数十倍、数百倍といった形で大きく利益をだせる可能性があります。
そこで、この記事では仮想通貨テゾス(Tezos/XTZ)がどのような通貨なのか、購入する際に役立つ情報などを紹介します。
仮想通貨テゾス(Tezos/XTZ)とは?新たな分散型分野の通貨!
「テゾス(XTZ)」とは主にスマートコントラクトやdAppsの開発などに適した特性をもつことが大きな特徴です。
2022年3月時点では時価総額がおよそ3570億円となっており、中堅規模のアルトコイン(ビットコイン以外の通貨)です。
ビットコインやイーサリアムなどの主要な仮想通貨と比べると、規模としては及ばないものの、現在流通している主要な通貨の弱点を克服した通貨ともいわれています。
たとえば、ビットコインやイーサリアムにはない異なるチェーン間の互換性があります。このように、大手通貨にはない機能がテゾスの強みといえるでしょう。
今後は、独自の技術を活用して、社会的・経済的・政治的なイノベーションを世界規模で行っていくことを目標として掲げています。
テゾスの4つの特徴
ここからはテゾスの特徴を4つ紹介します。
LPoSを採用している
テゾスはLPoSと呼ばれる仕組みを採用している点が大きな特徴の1つです。
LPoSとは仮想通貨の保有量や保有期間によって、株主のような優待特典が得られるコンセンサスアルゴリズムの1つです。
具体的な特典としては、マイニングの承認権限やブロックチェーンに使われるブロックの生成が可能となり、承認したデータの数や生成したブロックに対して一定額の仮想通貨が支払われる仕組みとなっています。
仮想通貨を保有しているだけで報酬をもらえるステーキングよりも、高額な報酬をもらえる代わりに選出の条件が厳しいのが特徴です。
従来のPoSはマイニングができる方に利益が偏っていましたが、LPoSは貸付を行うことにより、利益の一部を貰うことができます。
つまり、テゾスは従来の仮想通貨よりも平等な通貨となり、誰もがブロック生成の恩恵を受けられるようになっています。
コンセンサスアルゴリズムとは
コンセンサスアルゴリズムとは仮想通貨の取引や送金に関するデータを、正しくブロックチェーンにつなぐための仕組みを指します。
PoW・PoS・LPoS・Pol・PoCなどに分類することができます。どのコンセンサスアルゴリズムが良いというより、どれも良い点や悪い点がある状況です。
ブロックチェーンでは、取引したデータを複数のブロックに分散して管理することで、改ざんできないようにする機能が特徴です。
その際に、どのデータが正しいものかどうかを判断するための、「マイニング」と呼ばれる承認作業が必要となります。
マイニングの承認者に選ばれたユーザーはブロックの生成・承認作業に対して報酬を得ることができます。
この一連の仕組みをコンセンサスアルゴリズムと呼びます。
独自のスマートコントラクトを使用している
テゾスは独自のスマートコントラクトを使用しています。
スマートコントラクトとはあらかじめ設定されたルールに従い、ブロックチェーン上で自動的にトランザクション(取引)を実行させる仕組みのことです。
たとえば、投資や株式などで取引する場合、証券会社や金融機関などの仲介を通して取引するのが一般的でした。
しかし、スマートコントラクトは仲介となる第三者を必要としないため、取引にかかる時間やコストを削減できるというメリットが挙げられます。
一方で、自動で行われたトランザクションにエラーやバグがあったとしても、あとからの修正が難しいというデメリットが存在します。
また、バグを起点とした外部からの攻撃が行われるリスクも考えられるでしょう。
テゾスでは「OCaml」というプログラミング言語を採用しており、スマートコントラクトの安全性を重視した設計である点が大きな特徴です。
価値を高く保つことができる
テゾスではハードフォークの必要がないため、仮想通貨の価値を高く保つことができます。
ハードフォークとは仮想通貨をアップグレードもしくは派生させる際に発生する、仮想通貨の分岐です。
たとえば、ビットコインではこれまで幾度となくハードフォークが生じており、ビットコインキャッシュ・ビットコインゴールド・ビットコインダイヤモンドに分岐しました。
ハードフォークにより通貨の種類が分岐することでユーザーも分散され、手数料の高騰や取引速度の遅延などの問題を解決できるというメリットがあります。
一方デメリットとしては元の仮想通貨の価格が下落する危険性やボラティリティが大きくなる可能性があるため、テゾスではハードフォークをせずにアップデートを行う形を採択しました。
通貨が複数の種類に分岐しないため、元の仮想通貨の価値を高くキープできる点も大きな特徴といえるでしょう。
ベーキングに参加できる
テゾスは多くの人がブロック生成に関われるのも、魅力の一つといえるでしょう。
ブロック生成は「ベーキング」といい、生成者は「ベイカー」と呼ばれます。
ベイカーになるには8,000XTZ、日本円にして約300万円が必要です。
ベーキングに成功すると1ブロックあたり16XTZを得られるようになっています。
さらに、ベイカー以外のユーザーがベイカーに投票権を託せば、手数料と引き換えに報酬がもらえるようなシステムになっています。
つまり、一般的なブロック生成のシステムよりも、より多くの人がブロック生成に参加できる点で、報酬の恩恵を受けやすい仮想通貨ともいえるでしょう。
テゾスを購入するメリット・デメリット
ここからはテゾスを購入するメリット・デメリットを紹介します。
メリット
テゾスのメリットは独自の特性をもっている点から、ユーザーの利便性が高いことです。
ほかの仮想通貨にはないような機能や特性が数多くあり、ユーザーがより利益を得られやすいような仕組みを採用しています。
たとえば、取引時のエラーや不正アクセスといったリスクが軽減される点が挙げられます。
また、ハードフォークが不要な点もメリットであり、仮想通貨が分岐せずにシステムを変えられるため、アップデートの際も従来どおりに利用できる安心感があります。
デメリット
テゾスのデメリットはほかの仮想通貨よりも高い信頼性を得られていないことです。
テゾスは2017年に、アメリカの証券取引法に違反する「未登録証券」として販売していたことが判明し、投資家が訴訟を起こした経歴があります。
結果として訴訟は棄却されたものの、一部の人たちからは悪い印象がぬぐいきれておらず、他の仮想通貨よりも信頼性が低いといえるでしょう。
信頼性は仮想通貨の価値に大きな影響を与えるため、信頼性が回復するまでは価格の上値が重い展開が考えられます。
テゾスを取り扱っている国内の取引所
ここからはテゾスを取り扱っている国内の取引所を紹介します。
DMM Bitcoin
DMM Bitcoinは一部を除いた取引手数料や送金手数料が無料であることやセキュリティ対策が抜群なこと、そしてカスタマーサポートが充実していることが特徴です。
カスタマーサポートに関しては、LINEアプリで土日祝日を含め365日問い合わせができるため、初心者にとっても使いやすい体制が整っています。
また、特有の強みとして、レバレッジ取引ができるアルトコインの数が国内で一番多く、ハイリスク・ハイリターンな取引をしたい方にとっては魅力の仮想通貨取引所といえるでしょう。
初心者だけではなく、こういった投機性の高い取引を積極的にしていきたい方には適した取引所といえます。
bitFlyer
bitFlyer は100円といった少額から投資を始められることや、取引手数料無料なこと、扱っている銘柄の種類が豊富なことが特徴です。
また、ビットコインの取引量は国内で一番であり、ユーザー数も250万人と国内でもトップ水準にあるため、非常に信頼性の高い取引所といえます。
取引所において流動性の高さは重要な指標であり、取引量が多いと売買注文が約定しやすく、大口取引も行いやすいでしょう。
また、ビットコインを実際に使うことや買い物でポイントとして貯めることができるといった実用的なサービスも充実しているため、日常生活にも利用可能です。
人気や知名度・取り扱っている銘柄の豊富さ・アプリの使い勝手・セキュリティの高さなど、総合的にバランスのよい優れた取引所といえるでしょう。
GMOコイン
GMOコインは多種多様な銘柄を1,000円未満から購入できることが特徴であり、初心者から上級者まで幅広い投資家に愛されている仮想通貨取引所です。
GMOインターネットグループが展開している取引所のため、強いセキュリティと万全な運営体制が期待できるでしょう。また、GMOコインのスマートフォンアプリは利便性が高いとの評判もあります。
テゾスの今後の将来性
時価総額の規模としても中堅の位置にあるテゾスですが、成長性が高いブロックチェーンおよび仮想通貨としても人気のある通貨です。
ここからはテゾスの今後の将来性を3つの観点から解説します。
フランスの中央銀行での活用実験に使われている
2020年9月より、テゾスのブロックチェーンはフランスの中央銀行が展開しているデジタル通貨「CBDC」の流通に関する実証実験で使われました。
テゾスは2022年までに、機関顧客に対してデジタル資産の構築・発行・取引などのサービスを提供することを目指しており、債券の保有や資産として日常的に活用される機会が増えることを考えています。
フランスを含むユーロ圏で取り扱いが増えると、通貨としての価値が向上し、流動性も高くなる可能性があり、価格上昇に期待がもてるでしょう。
ステーキングによる収益化が見込める
テゾスは現在国外の仮想通貨取引所であるBinanceやCoinbase、そして国内の取引所であるGMOコインでステーキングができます。
ステーキングとは仮想通貨を所持し続けることの対価として、報酬がもらえる仕組みのことです。
売買の差額で得た利益がメインだった仮想通貨の取引において、ステーキングといった配当収入のような収入を得ることができるようになりました。実際に、ステーキングが目的で通貨を所持し始める人も増えてきている状況にあります。
そのため、今後テゾスでステーキングができる取引所が増えることは、通貨の流動性を高めることにつながります。
流動性が高まると価格上昇も見込めるため、今の段階から購入しておくこともおすすめです。
NFT市場への拡大も視野に入れている
近年NFTやその関連銘柄が注目を集めていますが、テゾスもNFT市場に参入しようとしています。
たとえば、テゾスではNFTプロジェクトの1つとして「tzcolor」を計画しており、作成した色をNFT化して流通させる試みを計画をしています。
現状、NFTではイーサリアムのブロックチェーンが活用されていることがほとんどですが、テゾスがイーサリアムの牙城を崩せるのかどうかということに、注目が集まっています。
2021年12月、現にNFTマーケットプレイス「Rarible」がテゾスのブロックチェーンを採用することを公表しています。
今後ほかのマーケットプレイスでも、ブロックチェーンが活用されることが注目されます。
仮想通貨テゾスの今後の価格予想
ここからはテゾスの今後の価格推移がどのようになるかを予想します。
1年後の価格予想
2021年の仮想通貨界隈全体の上昇を受けて、テゾスも大きく上昇しましたが、現在では大きく値を下げる形となっています。
元々2021年や2020年に仮想通貨界隈が何故値上がりしたかというと、コロナ禍による給付金から金余りが発生したことが一因とされています。
しかし、各先進国ではインフレが発生したため、テーパリングという量的緩和を辞める方向へ舵をとろうとしているのです。
特にアメリカは2022年に利上げを4〜5回もしようと考えており、株式や仮想通貨からは資金を引き上げようとする動きもみられます。
また、ウクライナ情勢も激化しており、2022年は価格が下落する下降トレンドとなり可能性が高いです。
2022年以降の価格予想
2022年以降はDappsの普及やサービスのリリースが始まるにつれて価格が上昇していくと考えられます。
また、アルトコインはビットコインの価格上昇に伴い、つられて価格が伸びる傾向にありますので、2022年以降も大きな価格上昇を見込むことができるでしょう。
テゾスとは今後期待できる中堅規模の仮想通貨
テゾスとはスマートコントラクトやdAppsの開発や利用される可能性が大きい仮想通貨です。
時価総額ランキングとしては高順位に位置しており、中堅規模ではあるものの今後期待できる銘柄の1つとして注目を集めています。
実際に、最近では大手のNFTマーケットプレイス「Rarible」でテゾスのブロックチェーンに対応できるようになるといった動きもあります。
今後値上がりすると考えられているため、今のタイミングで購入しておくこともおすすめです。